米大手5行・第1四半期決算:シティと・モルガン 好決算!

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株価・シティ以外は大きく下落!
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大手5行の決算状況が発表された。モルガン・スタンレーとシティグループの株価は14日、予想を上回る業績が好感され銀行株の中でアウトパフォームした。
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シティは3月末時点でロシア関連リスクが全体で約20億ドル減少し78億ドル(約9800億円)となったと発表し、ロシア関連エクスポージャーを巡る懸念が幾分和らいだ。株価はロシアがウクライナに侵攻した2月下旬以来19%余り下落し、大手銀では最低のパフォーマンスだった。
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モルガン・スタンレーでは、年初の市場の波乱でディールメーキング意欲が落ち込み投資銀行部門の業績が不安定化したものの、予想外のトレーディング収入の増加が業績を支えた。株価は14日の上昇で3週間にわたる下げ基調に歯止めがかかった。
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4月13日 発表
【JPモルガンチェース】
JPモルガン、第1四半期は42%減益 インフレとウクライナに警戒
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4月13日、米金融大手JPモルガン・チェースが発表した第1・四半期決算は利益が前年同期比42%減の82億8000万ドル(1株当たり2.63ドル)となった。投資銀行業務が低調だったほか、貸倒引当金の計上が響いた。
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株価は一時4%安の126.01ドルと2021年1月以来の安値を付けた。終値は3.2%安。2021年の第1・四半期は過去最高の利益を計上。
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ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、「インフレとウクライナ(での戦争)が経済を脅かす強力な要因だ」とし、米経済に対する強気見通しが変化したと強調。「米連邦準備理事会(FRB)はこの経済を管理し、可能であればソフトランディング(軟着陸)させるよう努める必要がある」と述べた。
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貸倒引当金の追加計上により、信用コストが14億6000万ドルに大幅増加。第1・四半期の純収入は5%減の307億2000万ドル。投資銀行部門の収入が28%減少したほか、ロシアに関連する金融商品の評価損も影響した。
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投資銀行部門の手数料収入は32%減の20億1000万ドル。株式引受手数料が69%減少した。
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4月14日 発表
【ウェルズ・ファーゴ】 ゙
第1四半期は21%減益、引当金戻入れで予想は上回る
米金融大手ウェルズ・ファーゴが4月14日発表した第1・四半期決算は利益が21%減少した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に絡む引当金の戻し入れで、住宅ローン減少の影響が一部相殺された。
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利益は36億7000万ドル。1株当たりでは0.88ドル。収入は5%減の175億9000万ドル。
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融資の伸びは平均3%。クレジットカードが6%、自動車ローンが10%と好調だった。住宅ローンは組成の落ち込みなどで前年比33%減少した。
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米連邦準備理事会(FRB)が利上げに乗り出し、ロシアのウクライナ侵攻で経済の不透明感が高まる中、個人消費や融資の伸びが鈍るとの見方も出ている。
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ファーゴのマイク・サントマッシモ最高財務責任者(CFO)は、現時点で米消費者は健全で支出を続けており、インフレは信用リスクになっていないと指摘した。
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こうした状況やFRBの利上げ見通しを踏まえ、通期の純金利収入の伸びは約15%と予想。前四半期時点での8%から上方修正した。第1・四半期は5%増加した。
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【シティグループ゚】
シティグループ2022年第1四半期決算の概要
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・総売上高…174.74億ドル(前年同期比12%減)
・収入…191億8600万ドルで前四半期より13%増、前年同期比2%減
・営業利益…61.93億ドル(前年同期比486%増)
・純利益は43億600万ドルで前四半期より36%増、前年同期比46%減
・一株当たり利益…2.85ドル(前年同期比470%増)
・希薄化後1株あたり純利益(Diluted EPS)は2.02ドルで前四半期より38%増、前年同期比44%減
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【ゴールドマンサックス】
ゴールドマン1~3月、42%減益 「株式発行がほぼ停止」
米投資銀行大手ゴールドマン・サックスが4月14日公表した。2022年1~3月期決算は純利益が39億3900万ドル(約4900億円)となり、前年同期に比べて42%減った。不安定な市場環境を受けて新規株式公開(IPO)や社債発行など企業の資金調達が低迷し、投資銀行部門の収益が落ち込んだ。資産運用部門で株式評価損を計上したことも響いた。
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売上高にあたる純営業収入は前年同期比27%減の129億3300万ドル。機関投資家の売買を仲介するトレーディング部門は増収を確保したが、投資銀行部門と資産運用部門の落ち込みを補えなかった。ロシアのウクライナ侵攻で市場が不安定になった影響が大きい。ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は「株式の発行がほぼ止まった」と述べた。
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米連邦準備理事会(FRB)はインフレ高進を受けて、金融政策の正常化を進めている。ソロモンCEOは金融引き締めがマクロ景気に与える影響について「誰にも分からない」とした。
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【モルガン・スタンレー】
第1四半期決算を発表し、減益となったものの1株利益は予想を上回った。債券・通貨・商品(FICC)、株式ともトレーディング収益は予想を上回り、全体の営業収益も予想を上回った。株式トレーディングの収益はこの5年で最高となった。
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決算の概要
・1株利益(調整後):2.06ドル(予想:1.69ドル)
・営業収益:148.0億ドル(予想:141.9億ドル)
債券・通貨・商品(FICC):29.2億ドル(予想:21.3億ドル)
株式:31.7億ドル(予想:25.9億ドル)
・ウエルスマネジメント:59.4億ドル(予想:61.9億ドル)
・投資銀行:16.3億ドル(予想:18.0億ドル)
・純受取利息(NII):22.2億ドル(予想:18.8億ドル)
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