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11月9日の赤字表明が契機!
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村上系ファンドのシティインデックスイレブンが、2021年11月29日の大量保有報告書で三井住友建設㈱の株式取得を報告している。2021年10月12日~11月4日まで保有株式を処分し、11月10日~11月19日の間で一気に取得している。取得金額は27億3000万円になる。保有目的は、「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」となっている。株券保有割合はシティインデックスが3.68%、共同保有者の野村絢氏は1.49%、合計5.7%である。
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シティインデックスは12月3日にも大量保有報告を提出しており、11月22日~11月26日の間に追加取得をしており、取得額は10億円超、1.08%の増となり取得合計は6.25%になった。
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取得原因は、三井住友建設が11月9日大引け後(15:00)に決算速報を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は152億円の赤字(前年同期は63.6億円の黒字)に転落した。
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併せて、通期の同損益を従来予想の160億円の黒字→108億円の赤字(前期は130億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は172億円の赤字(前年同期は39.4億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の4.5%→-19.8%に急悪化した。
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会社側からの【修正の理由】
1.業績予想修正の理由
(1)個別業績予想 売上高は、受注時期の遅れ等により、工事進捗が想定を下回り、前回予想に比較して減少する見込みです。 利益につきましては、大型工事における採算が大幅に悪化したことから、営業損失12,300百万円、経常損失13,300百万円、当期純損失9,500百万円を見込んでおります。
(2)連結業績予想 個別業績予想の修正に加え、海外子会社においては、新型コロナウイルス感染拡大による影響で売上高が減少したこと等に伴い修正するものです。
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2.損失の計上について 当社は、第2四半期連結累計期間において、国内で施工中の大型建築工事における採算悪化に伴い、工事損失引当金繰入額を含む206億円の損失を計上いたしました。
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3.今後の見通し 今回の工事採算の悪化を受け、当社では、大型工事に対する受注管理、現場管理体制の一層の強化を実行してまいります。また、当社グループが取り組んでいる 「中期経営計画2019-2021」 は最終年度を迎えますので、新たな中期経営計画を策定次第、公表させていただく予定です。
なお、今回の損失は一過性のものと考えており、令和4年3月期の配当予想につきましては、令和3年5月12日に公表した1株当たり年20円(期末20円)から変更ありません。
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4.役員報酬の返上について 今回の業績予想の下方修正および当期純損失の計上という結果を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、代表取締役(4名)の月額報酬の20%(対象期間:3ヵ月)を自主返上することといたしました。
(注)上記の予想は、発表日現在で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、実際の業績等は、様々な要因により変動する可能性があります。
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206憶億円もの損失を計上した大型案件とはどれか。
(決算報告会見 2019年~2022年まで)
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2019年3月からの決算説明会資料を見るに、2019年に誇らしげに「独自技術による超高層住宅の建設」地上64階、高さ約263mの超高層住宅。
現場名称は「虎ノ門・麻布台地区 第一種市街地再開発事業 B-1街区」で竣工は2023年である。
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この工事については、2020年以降の決算説明会の資料には、一切触れておらず、また着工1年後になった再開発地域の写真でも、他工区の現場では外観の写真はあっても、三井住友建設の躯体は一向に見えていない。
これから推して、赤字現場は「虎ノ門・麻布台地区 B-1街区」なのであろう。
つづく