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雨水ポンプ場の工事!
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ずさんな工事手続き!
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静岡市が建設中のポンプ場でまた問題が発覚した。ミスにより生じた追加工事が建築確認を受ける前に着工、法令違反の状態だったことが分かった。
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静岡市清水区の高橋雨水ポンプ場をめぐっては、2021年1月に消防法に基づく危険物取り扱いの許可を得ないまま建設が進んでいた。これにより新たに2000万円がかかる追加工事が必要になった。
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静岡市は同様の問題が起きないよう、上下水道局の職員約70人を対象に内部研修を行っていた。ところが、この追加工事で新たな問題が発覚した。
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建物を建設するには、建築基準法に基づき「建築確認」の申請が必要。審査後に「確認済証」の交付を受け、その後、着工となる。
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静岡市は建築確認を申請する前に、追加工事を始めていた。9月には着工しており、建設指導課への申請は10月。確認済証が交付されたのは、12月21日であった。
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静岡市上下水道局は、許可を受けずに工事を進めた違反の事実は認めている。高橋雨水ポンプ場は2020年8月に供用開始される予定だったが、追加工事発生により2021年3月に遅れていた。
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静岡市上下水道局は、「3月の供用開始に間に合わせるためタイトなスケジュールだった。建築指導課と協議していたので、審査と並行すれば大丈夫だろうという解釈で工事を進めた。建築指導課にも承知してもらっていた。」と説明。
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建築基準法に適合するか審査する建築指導課は、「スケジュールは把握していたのでくれぐれも事前着工しないよう注意していたし、確認の度に『着工していない』と聞いていた。」と話し、説明が食い違っている。
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前回の消防の許可を得ないまま工事が進んでいた問題では、上下水道局は2021年4月に再発防止策をまとめ、「関係法令チェックリストや手続きフローを作成し、申請届け出状況の管理を行う」ことや、「関係法令などについて研修を実施する」などと決めていた。
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12月22日、静岡市長は「事実確認が必要」としてコメントを控えた。
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今回の法令違反の判明で、前回の再発防止策が生かされていない実態が判明した。
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