マッキンゼー予測:コロナ後のゼネコンは儲からない!

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ツーバイフォーのようにモジュール化できるか!
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オーナーが要求するデザインは望めない!
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コロナ後の「ニューノーマル」時代に、建設業はどう変わるのかを大胆予測したのが、米国の大手経営コンサルタント、マッキンゼー。同社は2020年6月、「The next normal in construction(建設産業のネクストノーマル)」という英文レポートを無料公開した。
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従来工法は、案件ごとにゼロから建物を設計し、ゼネコンの下で多くの下請業者が単価を叩かれ部分請負をし、施工を進めているのが現在の姿だ。
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建設業の生産性が高まらない原因は現場での「一品生産」方式にあり、これを変革させるには、「工業製品」のようなモジュール製作に変える必要があると指摘している。
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建物などの部材を工業製品のように標準化・モジュール化して工場生産し、計画的な生産・物流体制によって効率的なワークフローにする必要があるという。
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現在の「一品生産」の方式は、現場ごとに設計、調達、施工という同じ工程で作業が行われ、顧客ニーズの様々な建物が建築されている。
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複数の現場で使われる部材をモジュール化して大量生産し、計画的な物流に載せて同じような建物を大量に建設するこうしたワークフローに変わることにより、付加価値が発生する部分は建設会社から工場へシフトするというのだ。
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建設業の工業化によって、工場生産部分の付加価値は大幅に上がるが、ゼネコンやサブコンは儲からなくなる
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建設市場では施主の要求が多様化して厳しくなり、現場では熟練労働者が少なくなってモジュール化した部材が使われるようになり、安全管理や環境面での基準も厳しくなる一方でした。
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技術の進歩で工場生産が行いやすくなり、より軽量な部材の開発で物流が改善され、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などのデジタル技術によってより効率的な設計や施工、運用が行えるようになり、建設業界以外からも、従来の建設業のビジネスモデルを破壊する参入者が登場しつつある。
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同レポートは、未来の建設業を動かす9つの要素があると指摘。
(1)工業製品的なアプローチ、
(2)専門化、
(3)サプライチェーンの統合と制御、
(4)業界の統廃合、
(5)顧客中心主義とブランド構築、
(6)技術と設備への投資、
(7)専門的人材への投資、
(8)国際化、
(9)持続可能性(サステナビリティー)
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同社では、建設業の経営者に対し、コロナ後に建設業の変革が進むかどうかをヒアリングした。その結果、6割以上の回答者が、「建設業の変革は加速する、非常に加速する」と答えた。また、既にコロナ後の「ニューノーマル」に適用するための投資を増やしたという経営者も半数以上いた。
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建築家にとって、ビルは1つひとつ違った形やデザインであるのが当たり前というのがこれまでの常識だったが、今後はビルのブランド化が進み、高級なハンドバッグや腕時計と同様に、施主のコンセプトに合わせてビルのブランドを選び、低価格・高品質の同じようなビルを建てる時代になるのかも。そして、建設業界はこれまで、「横並び」でいけば安心だったが、これからは「自社はどの部分で付加価値を生むか」を真剣に考える必要もありそうだ。
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時代は変わるのか、産業機械のようにモジュール化できるのはどの部分なのか、施主は自分の発注する建物と同じものが同一商圏内に複数あることに納得できるのだろうか。フランチャイズ方式の建物でも土地の形状によってどう変わるのだろうか。
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コンビニとかマクド、調剤薬局、焼き鳥屋など小規模の建築物はよいであろうが、ゼネコンが建設する建築物では何%が共通部品を使用できるであろうか。
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