純資産2093億円の26%に相当!
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前田建設・TOB撤回の可能性で前田道路株価・急落!
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筆頭株主の前田建設から敵対的TOB(株式公開買い付け)を受けている前田道路は2月20日、4月に臨時株主総会を開催し総額535億円の特別配当の実施について提案すると発表した。
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資金流出につながる特別配当により前田建設のTOBは撤回される可能性が浮上し、前田道路の株価は一時前日比11%安の3315円と2011年3月以来約9年ぶりの日中下落率となった。
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前田道路は20日午前に開催した取締役会で、1株当たり650円の特別配当の実施を4月14日に開催する株主総会で提案することを決定。同社はこのほか、今期(20年3月期)に同100円の配当金支払いを計画している。
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前田道路の株式24.68%を保有する前田建設は1月20日、TOBで前田道路への出資比率を51%まで高めて連結子会社化する計画を示した。両社の協業体制を強化し「総合インフラサービス企業グループ」を目指すとした前田建設に対し、前田道路は事業シナジーは生じないと反対したことで、敵対的TOBに発展していた。
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前田建設はTOBの発表文書の中で、前田道路が純資産の10%に相当する額を配当として支払う議案を株主総会に提案することを決定した場合、TOBを撤回する可能性があるとの考えを示していた。同社の12月31日時点の純資産は2093億円となっており、特別配当の規模は26%に相当する。
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前田建設広報担当の堂森宏三氏は電話取材に対し、前田道路の開示を踏まえて今後同社としての対応を検討していくと述べた。
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前田道路は1月24日に発表したTOBに対する反対意見の中で、前田建設の連結子会社となることは企業価値を損ない持続的成長を妨げるとし、「今後可及的速やかに必要な措置」を講じる考えを示していた。
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