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これでF-22もF-35も探知可能?
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中国でテラヘルツ波レーダーのプロトタイプが完成!
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中国の環球時報(Global Times)が、中国の軍需企業が、ステルス戦闘機でも探知可能なレーダーを開発したと報じている。
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テラヘルツ波レーダーの試作品が完成!
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中国電子科技集団公司は、テラヘルツ波(T-ray)レーダーの試作品の開発に成功し、更に改良したモデルを開発中だと報じています。
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テラヘルツ波とは、1秒間に1兆回振動する周波帯の電磁波のこと。布や紙、木材、プラッチックなど非イオン化物質は透過し、金属には反射する性質を持っている。
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F-22やF-35などのステルス機は、特殊なステルス塗料によって、レーダー波を吸収し熱に変換してしまうが、テラヘルツ波は、この塗料を透過し、機体の金属表面に反射して戻ってくるため、ステルス戦闘機を無力化できると言う話。
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テラヘルツ波は空中では非常に早く減衰するので、テラヘルツ波レーダーの有効範囲はとても短いものになるので、攻撃が行われる前の視界外で、ステルス機を検出するのは不十分だと。
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そのため現段階では、航空機に搭載し地上にたいする偵察に有効だと言っています。テラヘルツ波を使用すれば、どの様な環境下でも迷彩や偽装装置でかくされた、あらゆる目標を効率的に検知可能で、もはやターゲットに隠れる場所はないと。
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中国では、テラヘルツ波の軍事分野への応用、特にステルス機に対する切り札的な感じで、大規模な開発が行われている感じだ。
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以前にも、テラヘルツ波でステルス機を捕捉可能!という記事を見かけた事がありますが、有効範囲が短い=出力を上げろ=本体がデカくなるの繰り返し。
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テラヘルツ波は大気中での減衰が大きく長距離での使用には向いてない。そうなると航空機などに搭載して距離を縮めればいい話だけど、搭載するには大きすぎる。
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ただし、技術的な問題さえクリアすれば、テラヘルツ波の特性には非常に有望な利用法が多くあると思える。
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特に有効だろうと思われるのは、環球時報の記事でも指摘してありましたが、煙や砂塵、環境光の明暗、赤外線偽装装置などに左右されず、全天候化で効率的な目標検知が可能なため、小型化さえ出来れば、ミサイルなどの終末誘導にピッタリ!
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記事では、完成した試作機の大きさや、有効射程の距離について何も触れていないが、果たして航空機やミサイルの弾頭に積めるサイズになっているのか?
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日本でも、民間を含め各種研究機関や企業がテラヘルツ波の研究をしている。まだ実用には時間がかかるようだ。
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最近多くのメディアが「中国が成功裏に超高周波のテラヘルツレーダーのサンプル機を試験」の情報を密集して報道し、かつこの新概念レーダーの機能は強大で、アメリカのF-22「ラプター」などのステルス実戦機への対抗に用いることができ、将来は中国の第6世代機あるいはグレードアップ型の第5世代戦闘機上に装備可能である等々と言明した。テラヘルツレーダーは本当にこのように強大なのか? それは実用化までの距離がどのくらい遠くあるのだろうか?
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台湾の「中時電子報」は日、大陸が試験中の新型テラヘルツレーダーはすでに初歩的成功を取得した、とした。この前のある報道は、中国兵器工業集団は成都における軍事研究施設内である装置に対し試験を行い、この装置はいまだかつてなかった強度でテラヘルツの輻射を生じさせることができる、と言及した。テラヘルツ波の輻射は複合材料を透過し、内部の金属層に到達でき、この技術は工業領域において製品の欠陥の検査に広範に用いられている。文章は、「テラヘルツレーダーは数百m離れた人の群の中に隠された武器を発見でき、研究開発人員はその性能を力を尽くして増強中で、それを早期警戒機あるいは衛星上に装備し、もってアメリカのF-22およびF-35ステルス戦闘機を含む軍用機を偵察しかつ追跡しようとしている」、とする。
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ロシア衛星ニュースネットはロシアの軍事専門家であるコーシンの話を引用し、中国はテラヘルツレーダー領域における研究開発作業の進展が迅速である、とした。「中国のこの種のレーダーを研究開発する作業がもしロシアと同じ歩調でなくとも、いくらも立ち後れていないだろう。」 彼は、この超高周波レーダーは障害物を通り越して物体の画像、および敵サイドの飛行機の反射信号を獲得でき、もしこの飛行機がレーダー波を吸収できる塗料を使用していてもである、とする。衛星や偵察機上にこのレーダーを装備すれば、空中のステルス目標が発見できるだけでなく、さらにごく容易に水中の潜水艦および偽装された目標が発見できる。コーシンは、現在実戦機のレーダーステルス効果は非常に大きな程度上レーダー波を吸収しまた反射率を下げる塗装層に依存しているが、テラヘルツレーダーは塗装層を全く無視し、塗装層の下のアルミ合金、チタン合金に対し反応を生じ、つまりステルス能力を破る、とする。
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「中時電子報」は、伝統的な長波レーダーは体積が巨大で、飛行機のノーズ位置に装備することが難しいが、最新技術は一連のテラヘルツセンサーを飛行機の全体構造上に装備させることができ、レーダーはノーズ部分に必ずしも集中せず、したがってこの問題は解決される、とする。ロシアのテラヘルツレーダーは第6世代機上に装備されることになり、それらがスホーイー57といったような第5世代グレードアップ版戦闘機上に出現する可能性も排除されない、とされる。「中国のテラヘルツレーダープロジェクトは中国の現有の第6世代戦闘機製造計画の枠組みの下で実施されるかもしれず、殲ー20といったような第5世代機上に装備できるか否かに関しては、このレーダーがこうした種類の戦闘機の構造と共用性があり得るか否かによって決まることになる。」
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テラヘルツレーダーのメリットデメリット
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説明によれば、太赫茲(頑住吉注:テラヘルツの音訳)とはTHz(その中のTは数量単位で、Hzは周波数の単位)の中国語名称である。テラヘルツ波は周波数が0.1THzから10THzまでの範囲の電磁波で、光スペクトル上の位置はマイクロ波と赤外線波の間である。
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テラヘルツレーダーは理論上比較的強い対ステルス能力を持つ。何故ならテラヘルツ周波数帯はステルス機が常用する電波吸収材料に対し良好な透過率を持つからで、間違いなく外国の専門家が言うように電波吸収塗装層を無視できる。しかもテラヘルツ波はさらにプラズマの中で伝播でき、プラズマステルスに有効に対抗できる。このため、外形ステルス技術に基づこうとステルス塗装層だろうと、甚だしきに至っては伝説の中のプラズマステルスだろうと、テラヘルツ波はいずれも有効に対抗できる。また、現役のメートル波対ステルスレーダーは体積が過大だが、テラヘルツレーダーの体積と重量はいずれも比較的小さい範囲内にコントロールできる。
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だがテラヘルツレーダーには克服が非常に難しい欠点があり、極めて大きくそれが対空探知計測任務を担う実用価値を制限している。電子科学技術大学国家クラス科学技術重点実験室主任の李少謙教授は9日「グローバル時報」記者に次のように教えた。テラヘルツは長波であり、大気環境の中で減衰が非常にひどく、有効探知計測距離が短く、長距離観測には決して適用されない。だが対空探知計測は往々にして何百km離れた目標を監視する必要があり、テラヘルツレーダーに頼って遠距離の空中ステルス目標を発見するのは、現在まだあまり現実的ではない。
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