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三機工業の子会社の三機化工建設!
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三重県名張市と伊賀市が広域で運営する一般廃棄物処理施設「伊賀南部クリーンセンター」(伊賀市奥鹿野)で、焼却炉の排ガスデータがメーカーと系列の運転管理会社によって実際よりも低く改ざんされていたことが分かった。中には大気汚染防止法が定める排出基準を上回る日もあった。両市でつくる環境衛生組合が7月2日発表した。
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組合によると、改ざんが確認されたのは3月11日~6月10日の3カ月間。焼却炉から出た排ガスに含まれる5種類の有害物質(窒素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素、一酸化炭素、ばいじん)の測定値が、組合の管理基準値を下回る結果に印字されるよう機械を設定していた。組合は国よりも厳しい基準値を設けていたが、窒素酸化物で10日、一酸化炭素で2日、国の排出基準を上回っていた。
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施設は三機工業(東京都中央区)が建設し、2009年の操業開始から子会社の三機化工建設(同)に運転を委託している。三機工業製の同型施設が稼働する徳島県鳴門市で今年、データ改ざんが発覚し、情報提供を受けた組合が6月10日に調査を開始。両社は7月1日、不正を認めて組合に謝罪した。
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改ざん後のデータとの照合が可能な実測値は3月11日以降しか電子媒体に保存されていない。組合は両社から改ざん期間や経緯の聞き取り調査を継続する。