.
採算ラインは126億円か!
.
.
第一本命と言われる大林組。応札動向が気になるところだが、現状の要求水準だと、採算ラインは126億億円というのが業界の見方である。
.
事業の建築予定額は155億9000万円である。大林組の応札予定は80%とみられる。
.
.
落札者決定基準によると以下の点数配分による。
———-
開札 第一次審査(資格審査)を通過した者
入札参加者Aの価格点
=入札参加者中の最低入札価格 ÷ 入札参加者Aの入札価格 × 400点
———-
第二次審査(基礎審査)
第二次審査(基礎審査)は市が実施し、技術提案書の内容が要求水準を満たさない場合は失格とする。
———-
第二次審査(実績審査) 中堅3社は頑張っても20点。
実績点(25点満点)=企業の実績(10点満点)+技術者の実績(15点満点)
———-
第二次審査(提案審査) 中堅3社は、564点~568点だろう。
提案点(575点満点)=基礎点(340点)+加点(235点満点)
———-
技術点=600点
=第二次審査(実績点:25点満点)+第二次審査(提案点:575点満点)
———-
———-
総合評価による落札点数は以下の計算による。
.
総合評価点(満点1000点) 最終的には価格点が勝負。
=技術点(600点)+価格点(400点)
=実績点(25点)+提案点(575点)+価格点(400点)
.
.
81% 126億2790万円 採算ライン
80% 124億7200万円 大林組応札ライン
79% 123億1610万円 中堅応札価格時の価格点400点、大林は395点
78% 121億6020万円 中堅応札価格時の価格点400点 大林は390点
77% 120億0430万円 中堅応札価格時の価格点400点 大林は385点
76% 118億4840万円
.
.
.
上記の数字は分かりにくいだろう。大林組が80%で応札したと仮定し、中堅3社の何処か1社が対抗的に叩き入札で応じた場合、79%(123億1610万円)から77%(120億0430万円)の範囲で応札した場合、中堅ゼネコンはトータルで落札できるだろうか。
.
前提条件として、大林組は実績点は満点の25点、中堅ゼネコンは20点である。提案点は、大林組は満点の235点に対し中堅ゼネコンは224点であり、その差は16点である。
.
総合評価点は1000点。
.
中堅ゼネコンが79%で応札した場合
実績点20点+提案点564点+400点=984点
次点大林は995点
.
中堅ゼネコンが78%で応札した場合
実績点20点+提案点566点+400点=986点
次点大林は990点
.
中堅ゼネコンが77%で応札した場合
実績点20点+提案点568点+400点=988点
次点大林は985点
.
中堅ゼネコンが価格勝負で出た時、77%で応札して、初めて大林組を蹴落とすことができる。そのとき、中堅ゼネコンの赤字は設計料共の赤字は、10億円となる。
.
そこまでして落とす中堅ゼネコンは有るだろうか。右を向いても、左を向いても、大林組の壁が立ちはだかっている。プラスPMが公平な立場でCM業務をするかしないかで落札業者も代わってくると思うのだが。
.