佐賀・多久市:ぼた山が2年前から燻り続け!

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消す方法もなく苦慮する消防!
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佐賀県中央部に位置する多久市の山がくすぶっている。多久市北多久町小侍の山林が2年前に火災が発生して以降、くすぶり続けている。
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ここは消えない火事の現場で、いたるところから白い煙が出ていた。2年近く燃え続けるボタ山はこれまで180回近く消火活動を行っているが、鎮火出来ない。炭鉱の石炭くずを集めていた「ボタ山」跡。
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かつて炭鉱の町として栄えた多久市だが、そこから出た捨石とよばれる石炭のクズが積み上げられて作られたのがボタ山。市によると、2年ほど前の5月に土地の所有者が伐採した木を燃やしたところ、石炭のクズに引火。以来地中でくすぶり続け、約3000㎡から煙が上がっているという。現場は多久高校の北約200m。周辺には田畑や太陽光発電のパネルがある。
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今のところ有効な対策は見いだせておらず、市などは「対症療法だが、監視、消火を続けるしかない」と対応に苦慮している。
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山を掘り起こして消火する方法も考えられるが、地中の石炭に空気が送り込まれて燃え広がる可能性もある。更に煙の臭いがきつく、近隣から多くの苦情が上がっている。燃え続けるボタ山の上には有料道路も通っているため、住民からは万が一燃え広がった際の影響を心配する声も聞こえる。今のところ効果的な鎮火方法が無く、消防が放水や監視を続けている。
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