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強権指導者の陥る暗闇!
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日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者の母国ブラジルでは、カリスマ経営者の不正疑惑に落胆と憤りの声が相次いでいる。
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ゴーン容疑者はブラジル北部ロンドニア州で生まれ、6歳までリオデジャネイロで過ごした。この街の観光名所、コパカバーナ海岸沿いには、日産の子会社を通じてゴーン容疑者に提供されたとみられる高級マンションがある。マンションの警備員は本紙に「世界中に名の知れた経営者だが、気さくにあいさつをする人だった。こんなことになるなんて信じられない」と当惑した様子で語った。
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フランスの自動車大手ルノーと日産、三菱自動車の3社連合をつくりあげたゴーン容疑者は、ブラジルのビジネス界で「成功を象徴する存在」(主要メディア・グロボ)だった。それだけに衝撃は大きく、有力紙エスタド・デ・サンパウロ(電子版)は「ゴーン容疑者はコスト削減や企業再建の手腕で知られていた。ルノー・日産連合にとって打撃だ」と指摘した。
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一方、著明なコラムニストのクロビス・ホッシ氏は地元紙への寄稿で、今回の疑惑の背景に過度の権限集中があったと言及し、「ゴーン容疑者のような英雄でも悪役になる」と警告した。また、リオデジャネイロの会社員男性(44)は「中南米では政財界の腐敗は珍しくない。ゴーン容疑者も潔白ではなかったということだ」と憤った。
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生まれ故郷のブラジルは、ゴーンに何を期待していたのか。政治的には三流国のブラジルに、新たな体制を敷いてくれると夢見ていた人たちが、あまりにもアッサリ逮捕され、その原因も金に執着しての結果だと知って、政財界の腐敗は珍しくないと自虐的に吐く言葉が物語っていないか。
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