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2017年にも舗装談合で課徴金!
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2018年1月には9社に8億円納付命令へ!
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耐久性を強化した道路舗装材「改質アスファルト」のメーカー各社が、価格を不正に引き上げるカルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は29日、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で、東亜道路工業(東京)など数社を立ち入り検査した。
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公取委は、不正な価格引き上げが全国規模で繰り返されていた可能性があるとみている。
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関係者によると、各社は合意に基づき、改質アスファルトの市場価格を一斉に引き上げていた疑いがある。アスファルトの納入で価格を高止まりさせるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は29日、製造大手など8社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査をした。原材料となる原油価格の高騰などに合わせ、値上げしていた模様だ。
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検査を受けたのは、大林道路、東亜道路工業、ニチレキ、日進化成、昭和瀝工業など8社。関係者によると、各社は関東や中部、関西地方の道路工事を請け負う道路舗装会社に「改質アスファルト」と呼ばれる道路舗装材を販売する際、「値上げをしよう」などと申し合わせ、価格を不当に引き上げていた疑いがある。
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公取委は2017年にも、アスファルト合材の販売で全国的な価格カルテルを結んだ疑いで今回立ち入りを受けた社の一部を含む9社を立ち入り検査している。
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2017年の成田空港の滑走路、東京埠頭、空港コンテナ置き場などの舗装工事70~80件で、道路舗装大手9社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)で総額8億円の課徴金納付命令を2018年1月11日に出した。
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通知を受けたのは、
1、日本道路(調整役)
2、NIPPO(調整役)、
3、前田道路、
4、鹿島道路(再発防止策済み)、
5、大成ロテック、
6、東亜道路工業、
7、世紀東急工業(再発防止策済み)、
8、大林道路(再発防止策済み)、
9、福田道路(新潟県)
の9社。
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改質アスファルトとは?
改質アスファルトとは、ポリマーや天然アスファルト等を加えて、石油アスファルトの性状を改善したものであり、アスファルト混合物の各種の性状(耐流動性・耐摩耗性・耐剥離性・骨材との付着性・たわみ追従性等)を向上させるために使用します。下の写真のように、改質アスファルトとストレートアスファルトを25℃の部屋の中で1時間ビーカーに入れて横に倒しておくと、ストレートアスファルト(写真左)は流れてゆきますが、改質アスファルト(写真右)はそのまま流れ出さずに底に残ったままになっています。このような特徴を持つ改質アスファルトは、耐久性に優れた舗装を作ることが出来ます。
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すなわち、通常の舗装であれば、ストレートアスファルトを用いてアスファルト混合物を製造しますが、交通量や気象条件などにより高い耐久性が求められる場合には、ストレートアスファルトに代わり改質アスファルトが用いられています。しかも、日本の気候風土や交通量などの影響により地域や適用箇所によって要求性能が異なるために、日本の改質アスファルトは世界にも類を見ないくらい多品種でかつ、改質技術も独自の進化を遂げています。
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改質アスファルトには、ゴムや熱可塑性エラストマーを単独または併用した改質アスファルトⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型およびポーラスアスファルト混合物に使用されるH型等があります。また、ブローイング操作をくわえて感温性を改善したセミブローンアスファルト、改質剤としてエポキシ樹脂を用いたエポキシアスファルト、グースアスファルト混合物に使用する硬質アスファルトなどがあります。
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■特徴
・重交通道路への適用塑性変形抵抗性に優れます
・摩耗抵抗性に優れます
・骨材飛散抵抗性に優れます
・たわみ追従性に優れます
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■用途・適用箇所
・わだち掘れ対策として、重交通道路の表層および基層
・耐摩耗や骨材はく離対策として積雪寒冷地域における表層
・橋面舗装(鋼床版およびコンクリート床版)の表層および基層
・排水性舗装や透水性舗装
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この工法を紹介している業者
鹿島道路(株)
前田道路(株)
前田道路(株)
大林道路(株)
世紀東急工業(株)
大成ロテック(株)
東亜道路工業(株)
(株)佐藤渡辺
北川ヒューテック株式会社
日本道路株式会社
日本道路株式会社
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