米・輸入制限:中国、日本を対象に!

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安価な鉄鋼・アルミ・商務省勧告!
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中国は報復留保!
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米商務省は2月16日、輸入された安価な鉄鋼やアルミニウムが「国家安全保障上の脅威」になっていると判断し、トランプ大統領に輸入制限措置を勧告したと発表した。勧告は主に中国による供給過剰問題に対抗する狙いがあるが、日本を含む全ての国を対象に追加関税を課す案も含まれた。4月中旬までに勧告案を判断するトランプ氏が、強硬な措置の発動を決めれば、各国の反発は必至だ。
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商務省は通商拡大法232条に基づき、中国による過剰供給が続く鉄鋼やアルミ製品が米産業に及ぼす影響を調査。安価な製品の大量流入が米企業の弱体化を招き、軍艦や軍用機に使われる鉄鋼の供給に悪影響が出る恐れがあると判断した。
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勧告は鉄鋼、アルミでそれぞれ3つの案が示された。日本製品にも輸入量の制限か、鉄鋼で新たに最低24%、アルミで最低7・7%の関税がそれぞれ課される可能性がある。232条に基づく調査は、本来は中国の供給過剰問題に対抗する側面が強かったが、日本を含む全ての国に関税などを課す案が採用されれば、世界的な貿易摩擦の激化につながりかねない。
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米商務省は16日、日本を含む全ての国からの鉄鋼輸入に最低24%の関税を適用する措置など、さまざまな選択肢を提示した。輸入制限が発動されれば、相次ぐ報復を招く恐れもあり、そうしたリスクを冒すどうかの決断が大統領に委ねられる。鉄鋼は4月11日、アルミは同19日までに判断する。
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ロス商務長官は輸入制限勧告の発表に伴う記者会見で、他の国が同じやり方で対応する可能性を認め、「これが国家安全保障の完全に正当な解釈だとわれわれは信じる。対抗措置があるかどうかについては、もしあっても驚かない。幾つもの国に影響することを行えば、それらの国が世界貿易機関(WTO)に提訴するか、他の手段に訴える可能性はある」と語った。
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中国商務省の王賀軍・貿易救済調査局長は、提案された関税には根拠がなく、中国政府としては実際に適用された場合に報復する権利を留保すると言明した。王局長は商務省のウェブサイトに掲載された声明で、米商務省の勧告は現実と一致しないと主張。「最終決定が中国の利害に影響するようなら、中国は自国の権利を守るために必ず必要な対応策を取る」と述べた。
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トランプ大統領は昨年、米通商拡大法232条に基づき、鉄鋼とアルミの輸入が米国の国家安全保障の脅威になっていないか商務省に調査するよう指示していた。
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BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、 デービッド・ガリアーノ氏は「鉄鋼・アルミの貿易戦争始まる」と題するリポートで、トランプ大統領に示された鉄鋼に関する選択肢は、いずれも予想以上に重大かつ広範な影響を及ぼすと分析。ピーターソン国際経済研究所の通商専門家ゲーリー・ハフバウアー氏は「これは国家安全保障のかなり拡大した解釈であり、一つは報復、二つ目は他の諸国が競い合うある種のパスポートの呼び水になる」と指摘した。
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報復関税に加えて、中国などが米国をWTOに提訴する可能性があり、紛争処理プロセスに何年もの時間を要することもあり得る。
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ロス商務長官は今週の超党派の議員らとの会合で、トランプ大統領が特定の目標により的を絞ったアプローチを選択する可能性を示唆しており、鉄鋼については中国とロシア、インド、韓国を含む12カ国からの輸入に最低53%の関税を適用する案を採用することも考えられる。この場合、日本やドイツ、カナダといった米国の同盟国は対象から外れることになる。
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