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小池氏に“最終警告”!
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都議選と国選の股裂きなって!
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自公両者の亀裂が決定的となったのは3月13日。公明党は、都議選で小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」と選挙協力することで合意したのだ。おもしろくない安倍首相は翌日「公明抜きで、単独で勝負する良い機会ではないか」と発言。その翌日には、公明党と対立する新日本宗教団体連合会の幹部と面会したのだ。「安倍首相に近い右派の議員から『公明を切って維新と組むべき』、『衆院の解散で公明の言うことを聞く必要はない』との強硬論が出てきている」(自民党関係者)両党の国会議員の人間関係が薄くなった。幹事長の二階俊博氏と井上義久氏の関係もよくない。その二階氏は、井上氏を飛び越えて、国対委員長時代に親しくなった漆原良夫・中央幹事会会長と話をする状況になっている。
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自民党二階幹事長や安倍首相が公然と「公明党をあてにせず」という言葉を出し始めた。
老獪幹事長・二階氏でも公明党都連の公然反旗の態度に「我々は公明党の幹部からそういうこと(国政では自民党と連立、都議選では自民と対立)を、一言半句聞いたことがありません。今日まで」、「都議選をどうするか明確にして、これから戦わないといけないでしょう。どうなるか、我々も慎重に見守っていきたい。」と、言葉は穏やかでも腹の底は対決姿勢だ。次のような言葉が物語る。「(公明党との今日までの関係は大事に)しかし、何でも自民党が頭を下げて、いつもすがりつくような態度は、政治にとって良くない。」と。
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都議選のねじれが国選に及ぶようだと、与党の一角にある公明党は、いつ解消されるか分からず、公明党としても山口代表が政権と上手くやっていけなければ先の展望も暗くなる。地方政治を優先するのか、国政を維持するのか、公明党員は共謀罪に強烈に反意を表明しているのを無視もできないし、苦しい判断のしどころだ。
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そのようなとき
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公明党の山口那津男代表が、築地市場から豊洲新市場への移転問題で、東京都の小池百合子知事に“最終警告”した。16日放送のラジオ日本番組で、移転の可否をめぐる判断時期について「7月(2日投開票)の都議選前に方向性を出し、結論を出すのが望ましい」と語ったのだ。
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注目の番組は、12日に収録された。
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豊洲問題では、都の市場問題プロジェクトチームの小島敏郎座長らが、築地市場を再整備、存続させ、豊洲新市場の施設を解体、用地を高層マンションなどの業者に売却する「私案」を公表。市場関係者や地元自治体から「事前の調整もない」「空論だ」などと批判が殺到している。
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公明党は都議選で、小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」との選挙協力を締結しているだけに、影響はありそうだ。
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山口氏は同時に「消費者の信頼を確保していかないといけない。小池氏が全責任を負っている」と指摘し、小池氏の責任問題にも言及した。
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公明党として、どこかで線を引きたいところ。山口代表のこの言葉、公明党都議はどう受け止めるのか、さてこの先どうなる。
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