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17年度内に基本計画策定!
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兵庫県西宮市は、中央体育館や陸上競技場などスポーツ施設が立地する西宮中央運動公園(河原町、中屋町)の再整備に向け、基本計画の策定に着手する。事業手法は民間
活力を導入する予定だが、BTO(建設・譲渡・運営)とDBO(設計・建設・運営)のどちらを採用するかは、17年度に策定する基本計画で判断する。実施方針の作成や事業者の選定支援を含む整備事業費を9月補正予算案の債務負担行為で増額計上しており、議会で承認後、プロポーザル方式で委託先を選定する見通し。
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基本構想によると、多目的グラウンド付近に新体育館を建設し、陸上競技場や体育館がある西側に新陸上競技場を整備する。新体育館の床面積は約1万2000㎡(地下駐車場除く)を想定し、メーンアリーナの観客は立ち見や仮設席を含め5000人収容。バレーボールのVリーグなどプロスポーツにも対応する。サブアリーナはバスケットボール1面分をとる。
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新陸上競技場は全天候型の第4種公認でサッカーやアメリカンフットボールに対応。屋根付きのメーンスタンドは1000人程度収容し、管理棟に会議室や更衣・シャワー室を設ける。テニスコートの面数や設置場所は未定。駐車場は体育館の地下に150~200台分、敷地内に50~100台分を確保する。1期工事で体育館、2期工事で陸上競技場を整備する予定だ。
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このほか、カフェやレストラン、スポーツクリニックなど民間施設の導入とともに、プールやトレーニングルームの設置を検討し、地域防災拠点として備蓄庫なども整備する。
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当初予算には基本計画策定費など1100万円と債務負担行為で2900万円を計上したが、9月補正予算案で4800万円の債務負担を増額。要求水準書や実施方針の作成、発注支援業務などを追加し、期間も19年度まで2年延ばした。
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基本計画で具体的な施設計画を固めるとともにPFI(BTO)とDBO方式を導入した場合のVFM(バリュー・フォー・マネー)を算定するなどして最適な事業手法を決める。18年度に募集手続きを開始し、19年度に事業者を選定する見込み。
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PFI手法を採用する場合、20年度に設計を始め、1期工事(工期41カ月)は21年度、2期工事(19カ月)は24年度にそれぞれ着手し、26年度に全面供用する。民活導入で工期短縮の可能性もある。
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