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修景工事と称し30万m3移動か!
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京都市、京都府の南部(府北部は除く)においては、建設残土を含む盛土の許可はまず出ないと見たほうが無難である。それは、城陽市の砂利採取跡地が市や府の残土処分先として指定(城陽市東部丘陵地)されているからである。
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最近、京都府と大阪府の隣接で残土一時仮置き(宇治田原町・枚方の橘内建設)、今は終了したが京都府精華町大字植田小字堂ヶ島に㈱みやこ土木(平成25年破産)が平成22年から平成24年8月までの期間、42,000㎡の面積を対象として盛土の許可を受けていた。
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この旧みやこ土木の土地を取得し、再度、盛土の申請をした業者がいる。枚方に居を構える㈱スズキケンセツであり、平成26年6月27日に隣地開発行為に対する付近住民の意見書(生活環境保全)提出についての京都府公報が出ていた。
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みやこ土木の許可面積は4.2haであったが、㈱スズキケンセツの申請面積は7.8haと約2倍ほどになっている。10月30日現在、隣地開発の許可は下りていないが、対象自治会2つの同意書が出れば、許可は下りることになる。
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㈱スズキケンセツの業務内容は、建設業(土木一式)、残土処分業及びマサ販売と建設汚泥処理、がれき類、ガラスくずの中間処理業である。本社は枚方市尊延寺にあり、むかし日本興産があった会社のすぐ傍で現社屋を裏には30万m3とも90万m3ともいわれる残土の山なのか、建設汚泥を固化処理した再生土(有価物?)なのか、高さ60mにもなろうという山がそびえている。
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精華町の地域住民が本紙に相談に来ているが、この盛土は現地の砂利採取跡地の池や斜面復旧に残土をもってくるというが、なぜ災害の恐れがあるという話に変わってきたのだろうか。京都府から、この採取跡地を早急に修景するよう指導がでたのだろうか、京都府に尋ねてもそのような話は聞こえてこない。
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地元からの不安は、3か月間で3,550台のダンプカーが運び込む(21,300m3)量から推定すると1年間に85,200m3となり、埋立期間3年間で25万5,600m3というとてつもなく大きな量となる。
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スズキケンセツの持ち込む土は、現在枚方市に堆積している盛土材と言われるものを、持ち込むことがハッキリしているが、この盛土材には廃棄物の混入がないと言っているが、精華町の関連住民はこの盛土材を見たことも触ったこともないのではないだろうか。地域住民の「埋立てる必要がない」という意見に対し、「当社(スズキケンセツ)の事業所(枚方市尊延寺)において、仮置されている工事残土を用い砂利採取跡地を跡地を埋立し森林復旧する」「砂利採取事業で切り取られた危険な個所(がけ等)をなくし防災上の安全を確保する」と、耳に聞こえの良い言葉が並んでいるが、誰も頼まないが、旧みやこ土木の社長がスズキケンセツに就職し、跡地の修景という残土移動を持ちかけたのがこの事業の発端であろう。
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平成25年10月にみやこ土建が破産し、砂利採取の土地は平成26年2月に木津川市の個人に移り、同年6月30日に大阪の会社へ売買され、これらの採取跡地を対象として隣地開発の申請者スズキケンセツへの意見書を求める京都府公告が同年6月27日出された。
実に手際よく、申請されたのであるが、額面通りの素直な申請であるのか、枚方市の60mの残土なのか有価物なのか分かるぬが、移動させた後に新たな残土、再生土をまた積もうとしているなら、トコロテン的処理である。
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はたして、このような開発申請を許してよいのか、地元住民の立場から、今後取り上げて掲載してゆく。
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つづく
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