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南工区:大林組・東亜建設工業・熊谷組JV!
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北工区:清水建設・名工建設・三井住友建設JV!
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東海旅客鉄道(JR東海)が2027年開業を目指す、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)のうち、品川駅新設(非開削工区)の施工者が安藤ハザマに決まった。
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契約額は非公表。24日付で契約した。
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大規模な楕円形トンネルを複数のシールド機を組み合わせて構築する「大変高度な技術を要する鉄道では例のない特殊な工法による工事」(柘植社長)となる。工期は21年6月30日までの約5年。1月に着工した同駅新設南工区、北工区に次ぐもので、東京側のターミナル駅新設の施工者がすべて出そろったことになる。
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非開削工区は、同駅(東京都港区)の南・北工区より西(名古屋)側の施工延長約300m。東海道新幹線分岐器部直下という制約から非開削となる。工事はシールド工法で、地下約40mに高さ約20m、幅約25-35mの楕円形トンネルを構築する。通常のトンネル工事のようにシールド機1機での施工が困難なため、複数のシールド機を組み合わせて施工する。今回の契約範囲は、シールド機の発進地点となる立坑の工事と、特殊なシールド機の製作まで。
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柘植社長は「今回の契約で、品川駅はすべての工事契約を締結したことになる」とした。また、「工法は異なるが、南北工区同様に東海道新幹線直下での工事で、工事の段取りも極めて複雑で大規模な工事になる。工事期間も長期にわたるので、その間に想定される工事上のさまざまなリスクをどう見込むかといった点などで少し協議に時間を要した」とし、「(南北工区と同様)今回も全工程を一括でなく、工程の前半部分を一区切りとして契約した」と説明した。
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同駅のうち、
名古屋側の南工区(施工延長約300m):大林組・東亜建設工業・熊谷組JV
東京側の北工区(同約150m):清水建設・名工建設・三井住友建設JV
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北、南の両工区は開削工法により、東海道新幹線を通常運行させながら躯体部分の受け替え工事を行う。
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南工区の名古屋側に隣接する非開削工区の直上は東海道新幹線の分岐部となるため、シールド工法によってだ円形の大断面トンネル(延長約300m、幅約25~35m)を地下約40m付近に構築する。トンネルはラッパ型の特殊形状となるため、複数のシールド機を組み合わせて施工する計画だ。
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安藤ハザマが担当する前半部分の工事内容はシールドの発進立坑の整備とシールド機の製作。シールド機の台数など詳細は今後詰める。工期は2021年6月30日まで。
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リニア中央新幹線(品川~名古屋間)のもう一つのターミナル駅である名古屋駅の施工者は16年内に決める予定。このほか、神奈川、山梨、長野、岐阜県内に中間駅を計画している。
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