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那覇寄港・47件断る!
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政府は沖縄県北部の本部もとぶ港(本部町)に大型クルーズ船が停泊できるよう、岸壁の延伸工事に乗り出す。
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中国人観光客に人気の沖縄では、大型クルーズ船の寄港要望が急増しているが、受け入れ態勢が不十分で断るケースが相次いだためだ。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先でもある北部地域の振興を支援し、移設計画への反発を和らげる狙いもある。
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本部港をクルーズ船の寄港拠点として整備する計画に向け、沖縄総合事務局が4月から、同港についてクルーズ船のニーズ調査を始めている。民間に業務委託し、9月にも調査結果をまとめる。
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本部港は岸壁が220mと短く、2万トン級の小型クルーズ船しか停泊できない。県によると、本部港でのクルーズ船の寄港は2014年に2回、昨年は1回にとどまった。一方、那覇市の那覇港では昨年、中国などからのクルーズ船の寄港が前年比約1・5倍増の115隻に達した。那覇港に停泊できる大型クルーズ船の数には限りがあり、「寄港予定が重なるなどして43隻は断らざるを得なかった」(県関係者)という。
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17年はさらに増加することで、管理組合はクルーズ船の船会社とスケジュールや貨物バースの利用で調整しているという。15年は8件、16年は30件の寄港を断っている。
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那覇港クルーズ客船入港予定 (2016年)