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財務省が息を吹き返す!
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後任の石原伸晃・危うい閣僚だが!
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甘利経済再生相が辞任し、野党にとって辞任に追い込む手順が狂った。安倍政権を攻める手順にポッカリ穴が空いてしまい、首相の任命責任を攻め立てるしか方法がない。攻める内容次第では、野党の生ぬるさだけが際立ち、マイナスイメージが目につくのではないか。
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これに代わり、ニンマリし始めたのが財務省だろう。軽減税率枠1兆円、財源はどこにあるといわれる中、主導権が総理に移っていたが財務省寄りの麻生財務相、谷垣幹事長を中心に鬼(甘利氏)が居なくなり、軽減税率の中身を変形させる作戦が立てやすくなる。
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後任の石原氏ではアベノミクスを推進できるほど政策通でもなく、閣僚実績もない。まして、財務省と官邸サイドの調整役など期待する方が間違いだ。過去には、「為替政策がデフレに効く」などというありもしない効果や為替政策などという政策すら存在しないことを平気でいう議員だ。
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安倍総理もなぜ後任に石原氏を選んだのか疑問がわいてくる。TPP署名に立ち会えても、国会でのTPP批准質疑で野党などの辛らつな質問に答えられるのだろうか。安倍政権にとって、7月の参院選が第1関門、それまでは安全運転を狙い党内での軋轢をサポートする役割だけを期待しているのかもしれない。
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参議院選で勝てれば、大幅な内閣改造が見込める、6月までの国会がどう動くのか次第では、野党に一撃を与える衆参同時選も視野に入れ今国会を乗り切ろうとする。首相の衆参同時選は無いと言明する方が一番怪しい。
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それにしても、安倍政権にとって右腕ともいわれる甘利氏が選挙区外の千葉の型枠大工の会社と総務担当者に一杯食わされ、はめられたこの献金事件。遅かれ早かれ、一色武総務担当を始め何人かが別件で逮捕されるだろう。
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産廃を埋め込んだ地主の土地は相続が続いており、産廃処理などという荒業は到底できない。目を付けた連中が、政府機関などから処理費を出させようとして仕組んだが、成就せず「週刊誌にネタを持ち込み」記事を出すか、政治家でURなどから金を出させるか、二股をかけたのが今回の献金事件だろうが、秘書がしっかりしていたら「ここまで大きく」ならなかったという事だ。
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秘書の人選は代議士の責任。流れ秘書を拾うのもほどほどにしないと「こうなるよ」という見本みたいな事件だった。
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