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西側工区の西松建設JVは21年3月に工事完了!
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広島市で建設が進められてきた広島高速5号線の二葉山トンネルの工事を受注した大林組JVが、発注した広島高速道路公社に対し、工事費用の負担について訴えを起こした。
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二葉山トンネルは、広島県と広島市が出資する広島高速道路公社が、大手ゼネコンの大林組JVと掘削工事の事業費として202億円で契約をかわし、2018年から工事が始まったが、掘削機の故障などで何度も中断。トンネルは2025年5月に貫通したが、工事は完了しておらず、工期は既に3年遅れている。。
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トンネルは掘削機のトラブルなどでたびたび工期が延長された末、こ2025年4月に貫通したが、追加の工事費用が発生していた。
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二葉山トンネルは延長約1.8kmで、JR広島駅北側の山間部や住宅地を通る。西側の約400mの工区は西松建設・大之木建設JVがNATMで掘削し、21年3月に工事を終えている。大林組JVが施工していたのは東側の延長1.4kmの工区。
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東側の大林組JV工区は、外径13.7mの泥水式シールド機を使用。18年9月に掘削を開始したものの、3カ月後にシールド機のカッターの一部破損が判明し、5カ月ほど掘削を中断した。住宅地区間に入った後も、カッターや摩耗検知装置の損傷などで、たびたび停止を余儀なくされた。さらに、管理値を超える地表面の上昇を観測して、半年ほど掘削を中断した。
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その後、住宅地区間を抜けてからは、シールド機に大きなトラブルはなく順調に掘削が進んだ。地元の了解を得て夜間に掘削できたことも工事のスピードアップにつながった。
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公社では、二葉山トンネルの掘削が想定よりも早く終わったことで、28年上半期としていた広島高速5号の開通予定を見直す。工程を精査したうえで、今後、改めて見通しを示す。
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大林組JVは工事の費用の負担をめぐって国の建設工事紛争審査会に調停を申し立てていたが、合意に至らず2024年3月、打ち切りとなった。公社が25年7月15日に発表した。公社によると、大林組JVが公社に対し、請負代金増額と工期延長を求めて東京地裁に訴えを起こしたという。
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公社に負担を求める大林組JVは「工事は今後も安心・安全に続ける」としている。
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広島高速道路公社は「これまで一貫して契約に基づき適正に対応していて、こうした姿勢は変わるものではない。引き続き適切に対応していく」とコメントしている。
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