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過大請求・30年以上不正か!
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航空機部品メーカーの「東京航空計器」が作業時間を水増しして、防衛省に対し900万円余りを過大に請求していたことがわかり、防衛省は30年以上にわたって不正が続けられていた可能性があると見て特別調査を行うことになった。
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防衛装備庁は2月24日、東京都町田市の精密機械製造「東京航空計器」が、航空自衛隊の戦闘機に搭載する方位計などの防衛装備品について製造時間を実際より長く偽って申告
し、少なくとも3年間で約900万円分を水増し請求していたと発表した。
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装備庁によると、同社は「1980年代からやっていたのではないか」と説明しており、
水増し額は億単位に上る可能性がある。
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同社は虚偽申告の理由について「赤字を回避するためだった」と説明しているといい、装備庁は今後、水増し額を確定させた上で返金請求し、組織的な関与がなかったかどうか調査する。
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装備庁によると、2013~15年度分のサンプル調査で、F4戦闘機向けの方位計や、パイロット酸素供給装置のテスト機材のほか、装備品の修理契約などに虚偽申告が確認された。
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方位計は実際の製造時間が304時間だったのに480時間と偽って申告し、176時間分の人件費約230万円分が水増しされていた。
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過去の契約から5件分を調査しただけで約900万円の払いすぎが発覚したという。不正は1980年代から続いていたとみられ、防衛省は水増しの総額は億単位にのぼる可能性もあるとみて調査している。
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同社は「深くおわび申し上げる。防衛省の調査に全面協力し、再発防止に努める」としている。
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