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総工費2兆700億円!
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工期は15年先!
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北陸新幹線の敦賀から大阪への延伸について、与党のプロジェクトチーム(PT)の検討委員会は12月7日、福井県小浜市から京都に向かう「小浜―京都案」を選ぶ方向で最終調整に入った。
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20日にも開かれる与党PTで最終的にルートを了承する見通しだ。
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延伸ルートを巡っては、「小浜―京都案」のほか、京都府舞鶴市を通る「舞鶴案」、米原駅で東海道新幹線に接続する「米原案」の3案で検討が進められてきた。国土交通省の試算では、「小浜―京都案」は、建設費が約2兆700億円かかるものの、所要時間や運賃などで優れていた。これまでの検討委員会のヒアリングで、事業者のJR西日本や北陸3県などが「小浜―京都案」を支持している。
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検討委は、小浜―京都案を選定する理由について、北陸から関西への所要時間が最も短いことや、乗り換えがいらないなどの利便性を挙げた。国土交通省の試算で、総工費は約2兆700億円に上る。2031年の着工を予定し、工期は15年を見込む。
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検討委の委員長を務める西田昌司・参院議員は、委員会後、記者団に対し「『我田引鉄』と言われることがないよう公平にやってきた。結果にそれぞれ思いはあるが、妥当な報告だと思う」と話した。
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検討委は16年度中に、現在は3案ある京都―新大阪間のルートについても、国交省の試算結果などを基に決定する方針だ。
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