【勝手放談】 往生際が悪かった石破首相!

.
居座っていたかったが万事休す!
.
.
9月7日、本人にすれば前日夜に菅元首相、小泉農水相の来訪が首相の座を明け渡す最後の話になったのだろう。ついに辞任表明をすることになった。遅きに失した感がある。
.

.
ここまで自民党がガタついたのは、9月2日の両院議員総会の席上、参院選敗北の総括で「言葉では辞任をほのめかし、辞任時期を定めず、政治の空白は許されない」と都合の良い言い訳をかざし、臨時国会で来年度予算質疑を展開し辞任を延ばすつもりでいたのだろう。
.

.
石破首相の責任論の前に、総裁就任以降、党運営と政権を牛耳ってきたのは森山幹事長だ。石破茂が過去5回自派閥を結成し自民内野党を自認し、総裁選に打って出ても破れ、そのたびに派閥も維持できず、石破グループを結成しても浮き沈みの連続で来た。
.
5回目のフロックで自民内右翼を自認する高市と争ったが、実績はないが国民受けの良い石破を選んだ自民党議員。安部元首相を嫌い安部派残党を嫌ってきた石破。
.

.
総裁に選出され、首相にはなったが側近がおらず、政権運営するだけの人材不足の石破首相にとって、頼みの綱は森山裕議員。野党とも太いパイプを持ち現役古手では頼りになる。森山議員を幹事長に据え、石破グループで大臣の席を押さえても精々数人。残りの大臣や副大臣、政務官及び党の要職など70人近くは鞠山幹事長の押さえどころとなった。
.

.
総裁・総理に就任早々の石破政権が「衆議院選挙に打って出た」のは、党内をまとめ切る器量のない石破首相が、早速解散権を使えるほど権力の持ち合わせはない。
.
森山幹事長は、国民人気の高い石破首相で「安部派の負の財産・裏金議員の一掃」を兼ね、賞味期限が切れない間に「選挙」に出たのだが、「非公認議員に2000万円の裏金」を選挙の終盤に共産党のスッパ抜きで自民劣勢が決定的になった。
.
この失態は、石破首相の裁量でなく、森山幹事長の二枚腰に他ならない。石破政権で旧安部派の台頭は避けたいが、自民党内で安部派の残党とは対決したくない。
.
結局、この2面作戦が次の東京都議選にも影響し、自民党都議の裏金問題が尾を引き、過去最低の21議席と大惨敗となった。萩生田を始めとした議員が相変わらずのさばっていたことが大きい。
.
この煽りを受け、参院選も戦う前から意気消沈の体たらく。
.
いくら石破首相が口先三寸で国民に喋っても、国民は頼りにならないと見限っていたことが、選挙結果として現れている。
.

.
石破を総裁にした自民議員と自民県連、力のない議員を据えた落ち目の自民、最悪の状態で「新総裁選を向かえる自民」下馬評通りならどちらがなっても日本の未来は暗い。
.

.
石破政権のこの1年、何のために存在したのかな。今度の総裁選後の議会で首相を選ぶとき、再生日本の救世主を選ぶのか、野党連合でギクシャクしながらすすむのか、与野党連合で進むのか、、、まとまり方次第では世界が相手にしなくなるかも。現に、トランプ大統領は石破首相が辞任したがの問いに、知らないねと素っ気ない。80兆円の合意文書が出来たので、首相が誰になろうがどうでもいいのだ。これが、現実だ。
.

.