【勝手放談】 自分のミスは棚上げで・赤澤大臣!

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米側は達者な役者が揃い!
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日本は学芸会並みの役者が対応!
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また出てきましたノー天気な大臣。はしゃぎするるのは良いけれど。肝心な仕事がミスだらけなのに、自分のミスは語らずに、米側の事務ミスだと責任回避。本来なら、米側担当閣僚と協議し、各合意項目は相互にメモを取り確認するはずが、口頭での約束とは呆れかえる。
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9月半ばの引き下げなら「悪くはない」とうそぶく始末。トランプ大統領は、もともと2.5%関税だったのを25%に引き上げ世界を揺さぶり、日本を叩き台に主だった国の関税を15%下げた。自動車に対する追加関税は、現在の25%から12.5%に下げ、基本税率2.5%(乗用車)を含めた輸入関税は15%となるはずだ。
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はずだが、米側の引き下げ時期が判然としないまま、赤澤大臣だけが引き下げ時期を9月半ばと得意満面で喋っているが、米国は未だ時期を明確にしていない。それどころか、今も自動車関税は25%のままだ。
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8回も訪米し15%関税で合意したと発表したが品目別には不明な点が多い。口約束に引っかかって慌てて自動車関税の確認に9回目のアポなし訪問し、トランプ政権の2閣僚と話をしたが、25%関税を15%にする訂正も口約束、訂正時期は適時と言われて帰ってきた。挙句の果て、日米相互利益のためと「うそぶく」始末。
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パフォーマンスは一人前だが、やっていることは半人前。日本政府の「おそ松くん」とは赤澤大臣のことだ。
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この日米関税交渉には、3人重要なキーマンがいる。
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スコット・ベッセント 財務長官
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ハワード・ラトニック 商務長官
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ジェイミソン・リー・グリア 通商代表
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日本経済新聞(7月24日付)のニュースでは、日米関税交渉において「ラトニックルート」が突破口になったと報じた。赤澤はラトニックと対面・電話協議を含め計15回、約19時間協議を行ったが、ベッセントとは計7回、約8時間であった。
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日米両政府間の合意が成立した直後、ラトニックは金融情報やニュースなどを提供するブルームバーグの番組に出演し、まず、日本が5500億ドル(約80兆円)の投資を行うことを取り挙げ自分の手柄話をした。医薬品、半導体及び鉱物資源などに関するプロジェクトに対して、日本が投資を行い、プロジェクトから生まれた利益の90%を米国が、10%を日本が得ると、得意満面に説明した。ラトニックの説明では、プロジェクトの選択は米国が行い、日本が投資を行うという。
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番組の司会者は、このシステムを「革新的な融資のメカニズム」と呼んだが、ラトニックは「自分のアイデアだ。1月に提案した」と明かし、自らの「手柄」であるという印象を視聴者に与えた。
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赤澤が交渉をした米国側の交渉チームのメンバーであるベッセント、ラトニック、グリアの3人が、果たして強固な一体性を持つチームであったのか、疑問が残る発言であった。
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共和党、民主党と政権の違いはあっても、閣僚級を含め議員も、ホラ話と手柄話が横行し、周りはいちいち反応しないのが流れだ。
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そもそも、イーロンマスクと親友のラトニックとベッセントは財務長官のポジションを争って、最有力候補であったラトニックが敗れたと言われている。ラトニックが取れるはずのポストを、ベッセントが追い上げ逆転し、手に入れたことになる。
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仮に、ラトニックがベッセントに対して、ライバル心を持ち続けており、ポストベッセントを狙っているとすれば、今回の日米関税交渉の合意を自分の手柄としてアピールするのは理解できる。
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日米関税発表後、ベッセントは、日本が関税交渉における合意を守らなければ、相互関税が15%から25%へ戻る可能性があると、日本に威圧発言をしたことでも心情が推し量れる。合意が実行に移されなかった場合、日米関税交渉を主導したベッセントがトランプより責任を問われるかもしれない。これは、対ラトニック対応発言とも捉えることができる。
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うがった見方をすれば、今回の事務方ミスという裏は、日本が投資をするというスキームを主導したラトニックでも、ベンセントを押しのけて即時訂正というわけにはいかないということだろう。
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ノー天赤澤でも、米側3閣僚のバランスは十分知っているだろう。八方美人的交渉が出来なかったツケが今やってきたということだ。
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対日関税交渉で、強硬主張のグリア、慎重交渉のベンセントを押しのけ、博打商売を提案したラトニックがトランプの関心をひきつけ「新日米関税モデル」が各国への見本となった。日本人では考えられない金融商品だ。ラトニックが生きてきた世界では、当たり前の考えなのだ、、、。
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