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足場が計画通り設置されず!
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施工不備部分「元請けの指示通り作業」と作業員証言!
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1月27日に発生した中国道橋梁補修工事中に吊り足場が落下し5人が死傷した事故で、EXCO西日本は、工事を受注した「オリエンタル白石・日本橋梁JV」に対し、作業手順や施工計画通りに工事が進んでいたのかなどの確認をしていた。
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この事故で、足場を吊るすための金具の一部が折れたのに工事が続けられ、その2時間後に事故が起きていたことが判明。
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広島県廿日市市吉和の中国自動車道の橋梁補修工事で1月27日、設置中の工事用つり足場が落下して現場作業員5人が死傷した事故で、重傷を負った男性作業員が中国新聞の取材に応じた。工事の発注側が崩落の要因に挙げる固定用アンカーの打ち込みの施工不備について「元請けの「オリエンタル白石・日本橋梁JV」の指示通りに作業した」と証言。事故前に1カ所のアンカーが折れたといい、現場で安全性を疑問視する声が上がっていたとも話した。
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施工を巡る安全対策が焦点で、広島県警は業務上過失致死傷容疑を視野に工事関係者への聴取を進めている。
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工事発注者の西日本高速道路中国支社(広島市安佐南区)によると、橋の補修用の足場設置工事で、足場を28本のチェーンでつり、それぞれアンカーでコンクリートの橋桁と固定する予定だった。崩落時は20本で吊られ、少なくとも10本のアンカーが計画の深さ(68㎜)まで打ち込まれず、位置も全て低かった。
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NEXCO西日本支社は3月、これらが崩落の要因とし「JVは作業手順書を基に下請け業者に説明したが現場への周知が不足し、作業員任せになっていた」との見解を発表している。
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取材に応じた男性は現場作業のリーダー。男性によると、作業を始めた1月下旬、JV側の現場監督から「計画の深さでは橋桁内のケーブルにアンカーが接触する」として計画より18㎜浅く打ち込むよう口頭で指示された。さらに打ち込む位置も41㎜低くするよう言われた。男性は安全性を疑問視し、1カ所を指示通りに打ち込んだ上で「本当にいいのか」と繰り返し確認したが、大丈夫と伝えられたという。
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その中で1月27日、設置済みだったアンカーのうち1カ所が折れ、チェーンごと足場に落ちた。男性は作業を中断し、他の箇所を確認すると一部のコンクリートにひびが入っていた。男性は現場監督に改めて施工に問題ないか上司に確認するよう求めたが、作業継続の指示が出たという。事故はその約1時間後に発生。男性は他の作業員と落下し、あばらや右腕を骨折するなど重傷を負い、2人が死亡した。
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同支社は16日、新聞の取材に対し「警察や労働基準監督署で捜査中であり、弊社も捜査機関の捜査に引き続き全面的に協力しているところなので回答を差し控える」とした。JV側は取材に応じなかった。
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NEXCO西 技術検討会 報告概要
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