熊本・球磨村議会:村長の不信任決議案可決!

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松谷浩一村長「真摯に受け止めている」!
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議会解散か判断へ!
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2025年12月12日に行われた令和7年第9回球磨村議会定例会最終日に、球磨村議会は「行政運営の検証に関する調査特別委員会委員長報告」を行い、上蔀宏副村長に対する辞職勧告決議」を全会一致で可決、「松谷浩一村長に対する不信任決議」を4分の3以上の賛成(出席議員9人、賛成8人)で可決した。
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「本決議に賛成の方は起立願います」
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球磨村議会で、12日に提出された松谷浩一村長への不信任決議案。
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8人が賛成、1人が反対し可決された。
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複数の村議は、松谷村長が義務教育学校の設置場所の選定や、村有施設における賃金未払いへの対応を放置しているなどと問題視、村議会は6月に辞職勧告を決議していた。
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村議会は、今回の不信任決議の理由について「政治的判断能力の乏しさにより、村政が進まず、復旧復興の方向性が見えない」「村政の混乱と信頼を失墜させた政治的、道義的責任は免れ得ない」などとしている。
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松谷村長は、12月日までに議会を解散するかなどを判断する。自身が辞職・失職するか、議会を解散するかを10日以内に判断することになっている。
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松谷浩一村長
「真摯に受け止めている。きょう可決されたので、これからしっかり時間をかけて考えたい」
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球磨村で村長への不信任決議案が可決されるのは初めて。
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村は、2020年の熊本豪雨で自治体別では最多の25人が亡くなる被害が出た。住宅の整備などが進む一方、村内の温泉施設「かわせみ」の指定管理者による人件費などの未払い問題が起きたほか、村の活性化のために作った一般社団法人「くまむら山村活性化協会」への業務委託打ち切りで、協会が解散するなど、復興に向けての取り組みが迷走を続けている。
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そうした村政運営に、議会は6月の定例会で辞職勧告決議案を賛成多数で可決したが、松谷村長は続投した。議会は、混乱は今も続いているとしたうえで「自身の政治的判断能力の乏しさにより、村政が進まず、復旧復興の方向性が見えてこない」と批判し、村長の退陣を求めた。
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閉会後、取材に応じた松谷村長は指摘については「問題は解決済み」などと反論した。
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一方で、村職員との信頼関係がこわれているとの指摘も絶えない。最近も、幹部職員からリーダーシップを求める要望書が村長に出され、ぎくしゃくした関係が続いている。松谷村長は「職員には申し訳ない。信頼関係の修復は一朝一夕には進まない」と苦悩をにじませた。
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12日の議会では、村長の補佐役の上蔀(うわしとみ)宏副村長に対する辞職勧告決議案も提出され、議長を除く全会一致で可決した。
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松谷氏は球磨村議を経て20年3月に村長選で初当選し、現在2期目。就任当初から義務教育学校の建設場所や、「かわせみ」の指定管理打ち切り後の対応などを巡り議会と対立していた。村議会は2025年6月、松谷氏への辞職勧告決議案を可決したが、松谷氏は続投していた。
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