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㈱礎建築事務所・南明社長に賠償求める!
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不備200カ所の設計書・扉が半分床に埋まる!
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田原本町が計画を進める学校給食センターをめぐり、業務を委託した建築事務所が設計書を完成させなかったとして、町がこの業者を相手取り、支払った代金や損害賠償などあわせて1000万円あまりを請求する訴えを、奈良地裁葛城支部に起こした。
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田原本町では、こどもたちに質の高い給食を安定的に届けようと、町立の幼稚園・小学校への給食と、中学校へのご飯を調理・提供するセンターの建設を計画し、2026年4月の供用開始を目指していた。
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給食センターの設計業務は、令和5年10月23日入札結果で㈱礎建築事務所が8社入札で26,700,500円で落札(予定価格34,991,000円)した。
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訴えによると、業務委託を受けた橿原市内の建築事務所・㈱礎建築事務所が期限内に設計書を提出できなかった。さらに、期限を延長して提出された設計書には、扉が半分、床下に埋まる配置だったり、電気の配線がなかったりするなど、少なくとも200カ所の不備があったという。
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このため、予定通りに着工できず、設計をやり直す必要が生じたことから、この業者との契約を解除し、既に支払った作業代金800万円あまりの返還と、損害賠償金として260万円あまりの支払を求めた。
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訴えを受けて、この㈱礎建築事務所は「代表者が不在のためコメントできない」と話している。
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田原本町では新たに給食センター設計施工監理業務で公募型プロポーザルを実施し、設計業務を委託する会社・綜企画設計を選んでおり、2027年9月の供用開始を目指すとしている。
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【田原本町小学校給食センター設計業務委託に関する損害賠償請求】
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