兵庫・三木市:窟屋大橋橋梁耐震補強工事・ボルト穴間違い!

.
穴のあけ間違い隠蔽・投書で発覚!
.
橋170カ所緊急点検!
.
.
兵庫県三木市の窟屋(いわや)大橋橋梁耐震補強工事で、橋げたと橋脚や橋台をつなぐ鋼製の受け台(ブラケット)について、ボルト穴のあけ間違いを隠すため、請負業者が穴の位置があわない箇所を溶接でふさぎ、再度穴をあけ直していたことが分かった。県が12月24日、発表した。震度7クラスの地震が起きた際、ブラケットの一部が壊れて段差ができる可能性があり、県は同様の補強工事をしている県内約170カ所の橋の緊急点検を始めた。
.

.
志染川にかかる窟屋大橋
.

.
問題になっているのは、同市の志染川にかかる県道平野三木線窟屋大橋の耐震補強工事。2023年度に完成したが、粗雑施工が行われたとの投書があり、県が調査していた。
.
.
県道路保全課によると、ブラケットのボルト穴の位置について、施工図作製時に記載ミスがあり、工場で製作する際も修正されなかった。現地で設置する際に、請負業者は穴のあけ間違いに気づいたが、県監督員に無断で、間違えた穴をふさいだり、正しい位置にあけ直したうえで塗装して分からないようにしたりしていた。
.
県の調査に、下請けのタナカ工業(姫路市)と元請けの藤健建設(小野市)は事実関係を認めたという。粗雑施工が確認されたのは、この橋に設置された44個のブラケットのうちの9個で、124カ所にのぼるという。同様の補強工事をしている橋は県内約170カ所にあるが、県はこのうち、両社が携わった計6カ所を優先的に調査するという。
.
同課は「初歩的な図面の作製ミスを隠蔽しており、かなり悪質。発注者として見抜けなかったのは残念であり、再発防止に努めたい」としている。
.
県は24日、県道平野三木線にかかる窟屋(いわや)大橋(三木市志染町窟屋)の耐震補強工事で、施工業者が強度不足の部品を使い、隠蔽(いんぺい)していたと発表した。部材の強度や塗装の耐久性が不足しており、県は業者に工事のやり直しを命じる。
.
県は施工業者に鋼材の取り換えなどの対策をさせるとともに、処分を検討している。
.
工事名:令和4年度主要地方道平野三木線窟屋大橋橋梁耐震補強工事(2)
工事場所:兵庫県三木市志染町窟屋
工期:令和4年10月24日~令和5年6月30日
契約金額:\94,788,100-
施工業者:藤健建設株式会社(下請業者:タナカ工業株式会社)
.
入札結果
落札会社:藤健建設(株)
落札金額:80,490,225円
入札日 :2022/10/26
予定価格:82,600,000円
参加会社: (有)ユニテック / (株)鈴木建設 / 共進建設(株) / 藤健建設(株) / (株)内藤組 / (株)ダイセン / (株)田村組 / (株)基泰組 / (株)百々建設 / (株)神和商事 / (株)西畑土建
.
.
【兵庫県の発表】

.

.

.