鹿児島・北薩トンネル:湧水で路面浮き・壁剥落や土砂流入!

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30日現地調査へ!
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復旧の見通し立たず!
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出水市の北薩横断道路=国道504号の県内最長の北薩トンネル内で湧水や道路の浮き上がりが確認され、高尾野ICからさつま泊野ICの間で7月25日から通行止めが続いています。その後もトンネルでは湧水や道路の亀裂などが広がっており、県は復旧のめどが立たないとしている。
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出水市の北薩トンネルで、水が湧き出て路面が浮き上がり土砂の流入も確認されました。周辺は通行止めとなっています。県は復旧まで年単位でかかる可能性を示唆していて、7月30日、国土交通省の研究機関などが現地調査を行う。
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剥がれ落ちたコンクリート壁の割れ目から滝のように流れ込む水。県によると7月25日に出水側の入り口から1.8kmほどのところで水が湧き出て路面が50mに渡って最大で高さ40cmほど浮き上がっているのを確認。その後、壁の一部も崩れ水や土砂が流れ込み始めたという。このためトンネルを含む北薩横断道路は高尾野ICとさつま泊野ICの間で全面通行止めとなっている。
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現場は元々湧き水が多い場所で、この水には自然由来のヒ素が含まれていますが、近くの川で検査した結果、農業用水の環境基準値は超えていないという。
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(県土木部道路維持課 塩屋勝久課長)
「被害状況が日に日に拡大している状況もあり、対策にかかる工事も含めると複数年と言うか1年ではちょっと難しいかなと」
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30日、国土交通省の研究所から専門家などが現地入りし調査を行う。
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北薩トンネルは2018年3月に供用が開始された紫尾山などを貫通する全長4850mの県内最長のトンネルで、建設当初から出水市側で高濃度のヒ素を含む湧水が1時間あたり最大1200トン発生するなどし、湧水を抑制する対策工事や排水処理場を追加設置するなどの対応が行われてきた。
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県によると今回の湧水などの原因は分かっておらず、復旧には高度な技術が必要として専門家から意見を求め検討を進めるとしており、復旧の見通しは立っていない。
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