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事業費増額は妥当!
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秋田県東成瀬村で建設が進む成瀬ダムの工事現場を佐竹知事が視察。事業費が370億円あまり増え、およそ2600億円となる成瀬ダム。佐竹知事は増額を妥当だとしながらもコスト削減に努めていくと述べた。
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成瀬ダムは洪水の被害を軽減するほか雄物川流域の地域に農業用水と生活用水を供給する「多目的ダム」として国が建設を進めている。5月14日は佐竹知事が建設現場を訪れ、工事の担当者から進捗状況などについて説明を受けた。
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成瀬ダムの建設について国土交通省は先週、工期が1年延び、2027年度の完成となるとした。これにともなう人件費の増額や資材価格の上昇などで、事業費は370億円あまり増えることも明らかにした。
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成瀬ダム工事事務所によると、ダム本体に使うセメントはこの2年あまりの間に10%以上値上がりしたという。さらに、今年度始まった長時間労働の規制で、これまで2交代で進めていた24時間体制の工事が維持できなくなり、工期の延長につながったという。
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成瀬ダム工事事務所安部剛 事務所長
「凡例にございます通り、資材の単価の平均金額が127%ぐらいということで、かなり増額になってきてございます」
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事業費の見直しは2021年に続き2回目で、当初の事業費から1070億円あまりの増額となります。これにともない県の負担額も増え、およそ460億円となる見通し。
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佐竹知事
「県のいろんなこういう事業も全部同じくらいの率で上がってますので、まずは妥当だと思います。国とも情報交換しながら何とか少しでも負担が軽くなるように」
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全体の約8割の工事が完了している成瀬ダム。今後順調に進めば2026年の冬から試験的に貯水が始まる。県は6月開会する県議会に事業費の増額を提案する方針。
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成瀬ダム堤体打設工事(第1期)
場所:秋田県東成瀬村
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工期:2018年5月~2023年3月
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発注者:国土交通省東北地方整備局
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規模:堤高114.5m 堤頂長755.0m
堤体積485万m3 有効貯水量7,500万m3
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堤体の施工は鹿島・前田建設工業・竹中土木JV
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成瀬ダムは、秋田県の雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムで、雄物川水系の洪水被害の軽減や下流の流量確保、農業用水及び水道用水の確保、発電などを目的とした台形CSGダム。
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堤頂長755.0m、堤高114.5m、堤体積485万m3、総貯水容量7,850万m3を誇り、台形CSGダムとしては国内最大。
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台形CSGダムとは、砂礫をセメントで固めて台形状に作るダム型式で、現地発生土を用い、かつ、汎用機械での施工が可能となるため、設計・施工・材料の合理化が図られたダム型式として近年注目を集めている。
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成瀬ダムでは、五ケ山ダム、大分川ダム、小石原川ダムで順次適用機種を増やしてきた、建設機械の自動化による建設生産システム「A4CSEL」を始め、全自動スライド型枠などを適用することとしており、ダム現場の工場化を推進。
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雄物川はこれまで何度も洪水被害や渇水被害が発生しており、成瀬ダムの完成は流域及び地域の皆さんに待ち望まれている。竣工は2024年度の予定。
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成瀬ダムは、完成すると日本最大の台形CSGダムとなる。冬期は豪雪のため、半年間は工事ができない条件の中で工事を進めている。
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成瀬ダムでは、鹿島が誇る、建設機械の自動化を核とした次世代の建設生産システム「A4CSELR」を全面導入してCSG打設が行われ、堤体打設の最盛期にはダンプトラック、ブルドーザ、振動ローラ、仕上げローラ、清掃車、合計23台の自動化重機が昼夜問わず稼働する予定。鹿島のフラッグシップ現場として「現場の工場化」を推進し、生産性、安全性の劇的向上を目指している。
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