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予算と入札額の差が大き過ぎるのか!
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京都市でも数少ない大型物件の「(総合評価)京都市中央卸売市場第一市場整備工事ただし、新青果棟(仮称)建築主体その他工事・空調衛生設備工事・電気設備工事」の入札が2024年に入ってから入札執行されたが、すべて未成立となった。
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3工事不成立になったが
建築工事は、2月29日の開札時点で「応札者がなく」不成立。同日開札予定だった設備2件は、期日延期となり3月18日に開札されることになった。
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3月18日の設備開札の結果は
19日、20日(祝日)の発表はなく、21日に公表され、2件とも再入札をしたが「予定価格超過」となり、入札不成立。
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新青果棟工事の工期は、契約の日の翌日から令和11年3月30日までの足掛け7年。議会承認などを経ても6年強の長期工事となる。
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昨今の業界の流れから、資器材の価格上昇、週休2日制、現場労務者の人件費高騰、施工上の制限(新青果棟は,現青果3・4号棟等の場所に建物を重層化して整備する)など更地での建築でない面を考慮しても、通常積算では補いきれない面があるだろう。
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不成立後の再入札はどうなるのか。建築を含め3工事を「再公募」するのか、応札者とネゴ交渉をし「随意契約」に持っていくのか、京都市の方針に注目。
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ちなみに、安井建築設計事務所が担当した基本設計・実施設計の概要での施設規模はS造5階建て延べ8万3800㎡。概算工事費は300億円を見込んでいたが、この事業費は2022年の数字である。
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2023年の京都市の予定では
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京都市は、この2年間、積算単価の見直しをどの程度やってきたのか。予算アップを計算せず、全て応札者に押し付ける従来施策を取るなら他市と同様事業着手に時間がかかるだろう。
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