大熊町・帰還困難区域:解体鉄くず・窃盗売却 初公判!

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初公判・起訴内容を認め即日結審!
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4被告・判決は2月2日!
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帰還困難区域だった福島県大熊町の解体工事現場から鉄くずを盗んだとして窃盗の罪に問われている男4人の初公判が開かれ、検察は、被告3人に懲役2年、1人に1年6か月を求刑した。
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4人の被告は、初公判で起訴内容を認め、即日結審した。
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窃盗の罪に問われているのはいわき市の建設作業員・大御堂雄太被告(39)、伊達市の建設作業員・渡邉友基被告(38)、いわき市の建設作業員・髙橋祐樹被告(38)いわき市の建設作業員・加瀬谷健一被告(40)の4人の被告。
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4人は2023年5月、大熊町の解体工事現場から鉄くずなど14トン余り、時価およそ70万円相当を盗んだなどとされています。
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事件は、
東京電力福島第一原発の事故による「帰還困難区域」での建物の解体工事で、放射能濃度を測定していない鉄スクラップなどが無断で現場から持ち出され、業者に売却されていたことが分かり、環境省は警察に相談。
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環境省によると、国が大手ゼネコンに発注した「大熊町図書館・民俗伝承館」の解体工事について、ことし2月から下請けの地元の土木工事会社が、除染や建物の解体作業を進めていますが、この現場で出た鉄スクラップなどを作業員が放射能濃度を測定しない状態で複数回にわたって無断で持ち出し、業者に売却していたことが確認されたということです。
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本来、解体工事で出た廃棄物は、指定の仮置き場に集め、放射能濃度が1kgあたり100ベクレル以下などの基準を満たせば、公共事業などで再利用されますが、それ以外は中間貯蔵施設などの専用の施設で保管することになっています。
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無断持ち出し判明は、第1原発が立地する福島県大熊町にある町図書館・民俗伝承館(一部2階建て延べ床面積約2200㎡)の解体工事現場。鹿島などの共同企業体(JV)が周辺の除染工事などと合わせて約50億円で落札し2023年2月ごろに工事が始まった。工期は2022年5月~23年7月。
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複数の作業員が2023年4~6月ごろ、解体工事現場から出た鉄くずや銅線を仮置き場に持って行かずに帰還困難区域外にある県内の業者に持ち込んで売却。少なくとも7回繰り返され、約90万円を得ていた。
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福島地裁いわき支部で開かれた初公判で、4人は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
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検察側は、4人がギャンブルや生活費ため犯行に及んだとし、地域社会に与えた影響や不安は大きいとして大御堂被告ら3人に懲役2年、渡邉被告に懲役1年6か月を求刑した。
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弁護側は情状酌量を求めた。
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裁判は即日結審し判決は2月2日に言い渡される。
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