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当選回数と共に大胆になる!
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3期目には漏洩が常態化していたのでは!
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10月30日、石川県志賀町の公共工事入札で不正があった疑いがあるとして、石川県警が志賀町の小泉勝町長(57)を任意同行し、妻と相手業者青谷工業役員2人の計4人を逮捕した。
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小泉容疑者は、妻の美穂容疑者(56)と共謀し、2023年6月下旬から7月上旬にかけて、配水管工事の発注をめぐり最低制限価格の827万6000円を町内の建設業者「青谷工業」に漏らし、見返りとして現金50万円を受け取った受託収賄などの疑い。
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小泉容疑者は2009年に初当選し、21年に無投票で4選を果たした。4期目となると1期目の緊張、2期目の自前色、3期目の選挙恩返し、4期目の業界交流慣れとなり、ジワリジワリとわきが甘くなる時期が過ぎ大胆になる。
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使込みや横領も、一度上手くいくと大胆になる。首長になると前首長の色付き職員の職員転換などで1期目4年は慎重運転となる。2期目からは長期政権を睨み重要ポストは4年間の忠勤振りをみて配置して行く。
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いろいろな動きをする中で、後援会からの業界頼まれごとにも手を貸す。選挙に絡むために色々な業界、団体、町内会と会う回数が多くなる。
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小泉容疑者は2009年に初当選し、21年に無投票で4選を果たした。
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町長が警察に任意同行されたとの第1報が町側に入ったのは午前6時半ごろ。庄田義則副町長に、小泉容疑者本人から「警察が来て任意で引っ張られるので、後はよろしく」と電話があったという。
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「町長が近く警察に連行されるのではないかとのうわさが広まっていた」と証言する声もある中、初めて知った職員も多かった。
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入札制度に大きな欠陥があることに町当局も歴代町長も気が付いていたはず。「最低制限価格」を決めるのが町長であったというのは、まさに「猫に鰹節」の状態が長く続いていたら、よからぬ事を考えるのが世の常。
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青谷工業(同町徳田)は、過去2年で落札した町発注工事3件のうち、逮捕容疑の工事は最低制限価格通り、他の2件もほぼ同額で落札していた。工事価格の積算をしなくても最低制限価格を把握していたなら落札が可能である。生きた積算機持っていたのだから。
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同社の入札実績では、2022年7月に配水管工事を1804万4400円(税込み)、同9月に別の下水道管工事を903万5400円(同)で落札。いずれも最低制限価格を1100円上回る金額だった。
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庁内でワンマン体制を敷き、入札までわが手で動かせるようになれば、だんだん公私の区別が曖昧になってくる。いづれは逮捕になるのではと危惧しても、ブレーキの利かない車に乗っているようなもの。後援会の青谷工業から協力依頼が来たなら、応じざるをえないのが政治家の弱さなのかもしれない。
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任意同行を求められたときに、本人はある面ホットしているかもしれない。
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次回は、志賀町の入札結果を掲載します。
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