元藍住町副議長:官製談合・執行猶予付き有罪判決!

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元藍住町議会副議長平石賢治に執行猶予付き有罪判決!
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徳島県藍住町を舞台とした官製談合や捜査情報の漏洩で、元町議会副議長の平石賢治被告が複数の罪に問われていた裁判で、徳島地裁は11月10日、被告に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。
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裁判では、藍住町議会の副議長だった男が、おととしから2022年にかけて学校給食の食材納入業者を決める「見積もり合わせ」で、当時の副町長奥田浩志と共謀し、他社の見積額を食肉販売会社の友人に漏らした官製談合防止法違反などの罪と、大麻密売組織に捜査情報を漏洩し見返りに現金を受け取った地方公務員法違反などの罪に問われていた。
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判決で髙橋孝治裁判長は、「入札の公正が害されたり、進行中の捜査が妨げられた。各犯行で不可欠な役割を担っており、責任は重い。一方、議員を辞職し、今後はまじめに働くと約束している」などとして、男に懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。
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求刑は2年6か月だった。
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事件は
徳島県藍住町が発注した給食用の牛肉の調達事業で他社の見積額を業者に漏らしたとして、大阪、徳島両府県警は2月13日、同町副町長の奥田浩志容疑者(64)、元町議会副議長の平石賢治被告(46)(別の加重収賄罪などで起訴)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕した。
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両府県警は同日、食肉販売会社「阿波牛の藤原」(徳島県松茂町)取締役の藤原誠容疑者(44)も公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕。奥田容疑者や平石被告が業者側から金品などの見返りを受けていなかったか調べる。
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平石被告は2022年12月、薬物捜査に関する情報を知人に漏らした見返りに現金5万円を受け取ったとして加重収賄と地方公務員法(守秘義務)違反の容疑で逮捕、起訴された。その捜査の過程で、今回の容疑も浮上したという。
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奥田容疑者は2020年10月、給食用として県産ブランド牛「阿波牛」の肉を調達する事業の随意契約を巡り、他に参加した5社のうち最も低い見積額(1kg4980円)を平石被告を通じて藤原容疑者に伝え、この額より81円低い1kg4899円とした見積書を提出させて公正な契約を妨害した疑い。事業は藍住町内の小中学校など9校で1日に使われる肉(147kg)を調達するもので、「阿波牛の藤原」は約t2万円で契約したという。
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平石被告は同じ高校の後輩で親交のある藤原容疑者から依頼を受け、奥田容疑者に他社の見積額を教えるよう働きかけたという。奥田容疑者は副町長として学校給食に関する事業の決裁権限があり、各社の見積額を把握できる立場にあった。
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