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大熊町図書館と民俗伝承館の現場!
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放射線量計測せず!
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原発事故で被災した福島県大熊町の鹿島JV施工の解体工事現場から、放射性物質で汚染された恐れのある鉄くずなどを作業員が無断で持ち出して売却していた。
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環境省などによりますと、帰還困難区域の特定復興再生拠点区域にある「大熊町図書館と民俗伝承館」の解体工事現場で2023年4月から6月ごろ、下請け企業の作業員らが放射線量を計測せずに鉄くずなどを無断で区域外に持ち出して売却していたとい。
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元請けの鹿島などの共同企業体が7月下旬ごろに環境省に報告し、発覚した。
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環境省は「警察と情報共有し、対応を検討している」としている。
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帰還困難区域などの解体工事で出た廃棄物については、指定の仮置き場に集められた後に、放射線量を測定することなどが法律で定められている。
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放射能濃度が1kg当たり100ベクレル以下などの基準を満たせば再利用されるが、それ以外は、中間貯蔵施設や専用の処分場へ搬出されることになっている。
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伊藤信太郎環境大臣は「このような事案が発生したことはまことに遺憾だと思います。環境省としては、受注者において適切に工事や管理をなさるように引き続き指導・監督をしてまいりたいと存じます。」と述べた。
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無断持ち出しが判明したのは、第1原発が立地する福島県大熊町にある町図書館・民俗伝承館(一部2階建て延べ床面積約2200㎡)の解体工事現場。鹿島などの共同企業体(JV)が周辺の除染工事などと合わせて約50億円で落札し2023年2月ごろに工事が始まった。工期は2022年5月~23年7月
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関係者の話では、複数の作業員が2023年4~6月ごろ、解体工事現場から出た鉄くずや銅線を仮置き場に持って行かずに帰還困難区域外にある県内の業者に持ち込んで売却。少なくとも7回繰り返され、約90万円を得ていたとみられる。
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