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2億8000万円余・返金請求された翌日に事業停止した!
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計画倒産か!
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婦人服の製造を行う新潟県長岡市の企業「モンエクセレ」が雇用調整助成金を2億8000万円あまり不正受給していたことが分かった。
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新潟労働局は7月24日、長岡市の婦人服製造会社「モンエクセレ」が雇用調整助成金を不正受給していたと発表した。
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2020年9月から2022年10月までの間、従業員の一部が休業していないにも関わらず、休業したとウソの申請書類を作成し、2億8341万円余りを不正に受給した。
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雇用調整助成金は従業員を休業させるなどして雇用を維持した場合に休業手当の一部を助成するものです。2020年に新型コロナウイルス禍で要件が緩和されて以降、新潟労働局管内で最高額の不正受給額という。
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新潟労働局は今回の支給決定を取り消すとともに、「モンエクセレ」に対し、不正受給額の返還や違約金などの支払いを求めているが、現在のところ返金は確認されていない。
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帝国データバンク長岡支店の調べでは、高級婦人服の縫製で業歴50年超の老舗、(株)モンエクセレ(資本金1500万円・新潟県長岡市栃尾山田町)は、28日付けで従業員を解雇し、事業を停止する意向を固めた。負債は約3億5000万円。
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同社は1969年(昭和44)創業、73年(昭和48)5月に法人改組された婦人服の縫製業者。ツーピースやスリーピース、ワンピース、シャツ、ブラウス、コート、パンツなど婦人服全般の縫製を手がけていた。
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主に高級ブランドを得意先として、支給材料の加工賃収入を計上するかたちで展開。プレタポルテ(高級既製服)の縫製業として地位を確立し、2016年4月期には年売上高約5億1400万円を計上していた。
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しかしその後、人員の減少や作業工程の多様化を背景として生産性が低迷。加工賃は上昇したものの得意先の減少などから生産量は落ち込み、22年4月期の年売上高は約2億8000万円にまで減容していた。
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この間、雇用調整助成金などを利用しつつ経営の立て直しを計画したが、同助成金の不正受給が問題となり、返還などの見込みが立たず事業の停止を決めた。
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詐取した2億8000万円超の助成金は、何処に使ったのか。銀行への返済なのか、従業員の給与なのか、債権者への返済なのか、何処かへプールしているのか。さて、このようなケースの場合は「借り得となるのか」労働局の判断に注目。
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