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田村市役所を家宅捜索!
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工事受注への関係捜査!
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福島県が作成した公共工事などの積算根拠となる「単価表」の情報を業者に提供し、謝礼でギフトカードを受け取ったとして元田村市職員などが逮捕された贈収賄事件。
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護容疑者がかつて勤務していた田村市役所では9月24日午後5時30分ごろから県警による家宅捜索が行われ、捜査員らが関連書類をダンボールに詰めて押収した。
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休日だったが、捜査協力のために緊急に呼び出された職員もいて、動揺が広がった。
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受託収賄の疑いで逮捕された元同市職員の武田護容疑者(47)は公共工事を積算するためのシステムから非公開の情報を閲覧し、業者側に提供していた。
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田村市によると武田護容疑者(生活環境課原子力災害対策室)は、市の公共事業の設計に関わる業務を担当。単価表は土木設計に携わる職員なら誰でも閲覧でき、武田護容疑者は非公開の情報をシステム上で閲覧するためのパスワードを知っていたという。
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贈賄の疑いで逮捕された同市の土木工事会社「三和工業」役員・武田和樹容疑者(48)が、単価表の情報を得ていたとされる2020年2月から翌年5月の間、同社は複数の田村市発注工事を受注していたことも判明。県警は入手した情報が同社の公共工事受注に有利に働いていなかったかなどを慎重に調べる。
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県警は、和樹容疑者が得た情報を別の会社に漏らしていた可能性もあるとみている。単価表は、県が工事価格算出の参考となるよう労務費や資材費などの単価をまとめたもので随時更新される。単価表の中には公開されている項目もあるが、一部は非公開になっている。市町村には全て提供され、内部情報として発注工事に活用している場合もある。
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白石田村市長が陳謝
田村市の白石高司市長は25日午前10時から、市役所で記者会見し、「元市職員が逮捕されたことは痛恨の極み。再発防止のため綱紀粛正に努めていく」と陳謝した。市は今後、競争入札参加者審査会を開き、三和工業の資格停止処分なども検討する方針。
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会見では同市幹部が護容疑者について「実直に業務に当たる職員だった」と説明。護容疑者は1996(平成8)年に旧大越町役場に入庁し、2022年3月に一身上の都合で退職した。
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