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全ては審査委員長の手中にあり!
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長崎総科大学の卒業者でなければ・・・!
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連続3回目の県南振興局の記事になります。記事としては7月ごろに出しても良かったのですが、一次審査が終わり、二次審査に向かう中で書いても、出来レースが終わってから書いたのでは長崎県がビックリ、ドッキリしないし、反省もしないだろうと思い、一次審査の通知が出る前に記事発行としました。
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設計プロポの1次審査の結果通知は審査後、7日以内(審査時期は6月上旬から中旬の予定)となっているが、メンバーは5~6JV で以下のようなメンバーだ。
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審査対象 5JV-6JV
1.大建㈱・㈱重野設計事務所JV
2.㈱山下設計・㈱有馬建築設計事務所JV
3.㈱佐藤総合計画・㈱INTER MEDIA JV
4.㈱アール、アイ、エー・㈱三省設計事務所JV
5.㈱安井建築設計事務所・㈱TID設計JV
6.N建築設計・ライト建築設計事務所JV
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なぜ、㈱佐藤総合計画・㈱INTER MEDIA JVに決まるといえるのか。重要なカギはプロポーザル審査委員会にあるということだ。6人の委員でも要は委員長にある。
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プロポ審査委員会
委員長 林 一馬 長崎総合科学大学 名誉教授
委 員 石橋知也 長崎大学准教授
委 員 坂田昌平 長崎県土木部参事監
委 員 住吉大輔 九州大学教授
委 員 西川博公 諫早市建築部次長
委 員 橋本彼路子 長崎総合科学大学 教授
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前回7年前の、新長崎県立図書館の設計プロポも委員長は「林一馬 長崎総合科学大学名誉教授」であり、選定されたJVは一次審査、二次審査共に
「佐藤総合計画・INTERMEDIAJV」であった。
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偶然受注できたわけではない。初めから、どういうメンバーなら受注できるかは決まっていた。大手設計事務所が中心ではない。地元長崎県の設計事務所が何処と組むかである。今回も、地元設計事務所6社の名前が出ており、落札候補の㈱INTER MEDIAが何処と組むかであったが、やはり㈱佐藤総合計画と組んだことで、落札は確定的となった。
どうして「㈱佐藤総合計画・㈱INTER MEDIA JV」と言えるのか。
プロポ審査委員長の林一馬氏は「長崎総合科学大学・名誉教授」であり、審査委員の橋本彼路子氏も「長崎総合科学大学・教授」である。このような事は良くあることだが、ここからが異常さがみえてくる。
地元応札設計事務所の略歴をチエックする。
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インターメディア一級建築士事務所(長崎県島原市)
㈱INTER MEDI
前社長
佐々木 信明 一級建築士
1957年 長崎県島原市生まれ
1980年 長崎総合科学大学工学部建築学科卒業
栗山建築設計研究所、中村享一建築設計室を経て
1989年 Inter Media一級建築士事務所 主宰
1990年 4月 長崎総合科学大学 非常勤講師 (継続)
1995年 4月 長崎県立(島原・大村・佐世保)工業高校建築科民間講師 (継続)
2005年 4月 九州環境福祉医療専門学校非常勤講師(~2007年3月)
2014年 INTERMEDIA 代表取締役
-2018年 長崎総合科学大学建築学科非常勤講師
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現社長
佐々木 翔 一級建築士
2007年 九州芸術工科大学(現 九州大学)卒業
2010年 九州大学大学院 芸術工学府修了
2009-2014年 末光弘和+末光陽子/SUEP.
2015年- INTERMEDIA 取締役
2016年- 九州大学非常勤講師
2019年- 長崎大学非常勤講師
2021年- 福岡大学非常勤講師
2022年- INTERMEDIA 代表取締役
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現社長はプロポ審査委員住吉大輔氏の教え子である。
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ちなみに審査委員の方の略歴を見ると
石橋 知也
所属 大学院工学研究科 システム科学部門学位・資格2014年09月 博士(工学)
学歴2003年03月 九州大学工学部地球環境工学科卒業
2005年03月 九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻修士課程修了
2006年03月 九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻博士後期課程退学職 歴2006年04月~2008年03月 福岡大学工学部社会デザイン工学科 助手
2008年04月~2018年03月 福岡大学工学部社会デザイン工学科 助教
2018年04月~継続中 長崎大学大学院工学研究科 准教授専門分野景観学、地域計画、都市形成史
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住吉 大輔
所属 (現在) 2022年度: 九州大学, 人間環境学研究院 教授
所属 (過去の研究課題情報に基づく)
2017年度~2020年度: 九州大学、人間環境学研究院 准教授
2014年度~2017年度: 九州大学、人間・環境学研究科(研究院) 准教授
2013年度: 九州大学、人間・環境学研究科(研究院) 助教
2008年度: 独立行政法人 建築研究所、環境研究グループ、非常勤研究支援職員
2008年度: 独立行政法人建築研究所、環境研究グループ、非常勤研究支援職員
2007年度: 九州大学 大学院・人間環境学研究院、学術研究員
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坂田昌平 長崎県土木部参事監
2021年4月1日に長崎県へ異動 前国交省住宅局居住推進課3月31日辞職。
(参事監職は課長級)
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地元設計事務所の経営者略歴は
・㈱有馬建築設計事務所 有馬一郎
長崎県建築士会長崎支部の新支部長 4月28日改選
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・㈱重野設計事務所 重野尚武
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・㈱三省設計事務所 田中健一郎
学歴 1997年 3月 長崎総合科学大学工学部建築学科 卒業
職歴 1997年 ~ 2002年 (株)クガ建築設計事務所/長崎
2002年 ~ 2008年 (株)INTERMEDIA一級建築士事務所/長崎
2008年 ~ 2010年 RHYTHM建築設計事務所/長崎
2010年 ~ (株)三省設計事務所/長崎
教職歴 2018年~長崎総合科学大学工学部工学科建築学コース非常勤講師
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・㈱TID設計 池田剛
1979年 長崎総合科学大学 建築学科 卒業
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・㈱ライト設計事務所 中野善弘
1979年3月 長崎総合科学大学 建築学科卒業
1979年4月 池田設計事務所入社
1998年4月 株式会社 池田設計に組織変更 副所長に就任
2017年1月 株式会社 池田設計退社
2017年2月 株式会社 TID設計設立
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以上の人間模様を見てわかるように、6JVのうちで4JVが長崎総合科学大学の卒業者である。その中でも、㈱INTER MEDI 前社長の佐々木信明氏と審査委員長の林一馬氏のつながりは切っても切れないと評してよい。
プロポ審査委員の林一馬氏、九州大学 住吉大輔氏、橋本彼路子氏、長崎県の坂田昌平氏は着任1年、諫早市建築部次長の西川博公にしても意を唱えれる立場にない。これが、「㈱佐藤総合計画・㈱INTER MEDIA JV」で決まる構図である。
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この記事を見て、長崎県はどう動くのか、興味津々である。
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6番目のJVは落札見込みがないと判断し、応募していない可能性もあります。