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市役所本庁舎(中京区)で事業費4億円を追加し、実に簡単に5度目の増額議案を通した。地中から想定にない不要な基礎が見つかるなどして、当初の134億円から2割(25億円)増の159億円に膨らんだ。市庁舎管理課は「工事に入ると、思っていた以上に建物が老朽化していた」と説明。
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市中央卸売市場第一市場(下京区)の再整備事業(事業総額約600億円)では、水産棟(148億円)の工事で21年2月議会に13億6300万円が追加。掘削した土壌から新たなコンクリート塊が見つかり、撤去したことなどが原因という。担当者は「市場が営業を続ける中の再整備で、事前調査には限界がある」と話す。
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市美術館(左京区)では、再整備に着工するための当初の契約金額は101億4千万円だったが、本館の雨漏りなど想定以上に老朽箇所があったことなどから2度変更し、計9億9千万円を増額した。同館は「既存の古い建造物を生かした再整備だったので、当初から隅々まで予見できなかった」と言い分けする。
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市財政を巡っては、21年度予算で歳入の不足額が236億円に達するなど深刻だ。市は破綻状態に当たる「財政再生団体」を回避するため5年間で約760億円の財源が必要だとしている。
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工事の締結議案が通れば「途中で工事は止められない」過去の通例から、市財政が厳しくても「追加工事は規定事実」なのだろう。北庁舎の落札を見ても、予定価格が73億500万円に対し落札額は69憶8000万円であった。24年度中には完成であるが、清水建設JVは予算通り完成するだろうか。
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本年開札第1号が北庁舎の空調、電気工事であった。
落札結果を、掲載する。
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