岐阜県・全自動PCR検査の装置導入:効率3.6倍に!

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PCR検査を一日あたり3.6倍に増やせる!
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新型コロナウイルス対応の全自動PCR検査装置「cobas(コバス)8800」が岐阜県保健環境研究所(各務原市那加不動丘1丁目)に導入され、5月6日、職員らが運用訓練をした。1日960件の検査ができ、県内の行政機関の検査能力は1日300件から、計1080件に増える。5月中旬の稼働をめざす。このレベルの処理能力を持つ装置の導入は全国の都道府県で初めてで、携わる人や時間を大幅に削減できるという。
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本格的な稼働は18日からの予定です。
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県によると、同レベルの処理能力を持つ機種の導入は全国の都道府県で初に加え、変異株にも対応でき、導入費用は約1億円。
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同研究所ではこれまで、職員が最低3回、手作業で成分を別の場所に移して検査していた。職員の感染リスクや検体の取り違え、別の検体への成分の混入などの恐れがあったという。
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現在、1日500近くの検体が持ち込まれ、検査が翌日にずれ込んだり、民間検査機関に委託したりして判明までに2、3日かかることもあったという。細井紀也所長は「(導入で)最低でも次の日くらいにはできるのでは」と期待する。
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県内の行政検査機関にはピーク時の1月18日、処理能力の約2倍にあたる605件の検体が持ち込まれた。新装置を視察した古田肇知事は「蔓延(まんえん)の状態となって多くの検体を速やかに判定しなければならない時には、相当の威力を発揮するのではないか」と話した。
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