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屋久島地下・ダイオキシン含む除草剤!
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世界自然遺産の屋久島などに猛毒のダイオキシンを含む除草剤が大量に埋められている問題が3月、屋久島町議会で指摘された。半世紀前に林野庁が処分したもので、島の埋設地には立ち入りを防ぐ柵がない。
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林野庁などによると、除草剤は「2・4・5T系」という種類で、かつて国有林の植林をする際に使われていた。その後「毒性が強い」ことが判明、1971年に使用が中止された。2021年1月時点で、15道県42市町村に計約26トンが埋められたままになっているという。
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屋久島北部の町有地には3825kgが埋まっており、岩手県雫石町の3940kgに続き、全国で2番目に多い。近年では豪雨や地震による除草剤の流出を危惧し、同県などは撤去や移設を求めている。
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3月10日にあった町議会の一般質問で、撤去や移設の要望が複数でているとし、町の方針について質問した。荒木町長は「コンクリート塊にした除草剤を無害化処理する技術的知見が確認されていない」として、大雨や台風通過時などの監視に努めたいと述べた。
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猛毒のダイオキシンをふくむ除草剤約26tが、15道県42市町村の山中に半世紀前から埋められたままになっている。うち12道県20市町村の約18tは、林野庁の通達と異なる方法で出先機関が埋めたままという。
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林野庁は地域の安全に問題はないとしているが、近年は豪雨などで土砂崩れが相次いでおり、岩手県や福岡市などは除草剤の流出などを懸念して、撤去を求めている。
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除草剤は「2・4・5T系」という種類。林野庁はかつて国有林の植林時にこの除草剤を使っていた。
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ネズミの研究で胎児の奇形が指摘されたことなどから、1971年に使用を中止。6割余りはメーカーに返還したが、残った分は処分法がないとして、17道県50市町村の国有林に埋めたとしている。
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埋設方法について林野庁は当時の営林局に対し、除草剤と土、セメントを混ぜてコンクリート塊にし、厚さ1m以上の土をかぶせることや、できる限り水源から離すよう通達していた。
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その後、コンクリで固めず埋めるなど通達と異なる方法が愛媛県内で取られていたことが愛媛大学の調査などで判明。各地で類似ケースが判明し、一部は撤去された。林野庁の通達前に各地の営林局が独自に埋めたケースが多かったという。国会でも取り上げられ問題になった。
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林野庁は「安全な無害化方法が確立されず、掘りだす際に飛散も懸念される」と説明。林野庁の専門家委員会は「地域住民の生活に及ぼす影響はない」としている。現在、年2回の目視による点検のほか、大雨や地震の後に異常がないと確認しているというが、一部の自治体は「記録的な豪雨が全国で多発している」(福岡市)として撤去を求めている。
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林野庁の資料をもとに、埋設地とされている自治体に場所を把握しているかどうかは、54か所中15か所だけだった。1999年以降は埋設地の調査も中止され、今もその状況はよくわからないままなのだ。
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【枯葉剤の埋設処理状況】
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1.北海道夕張市
2.北海道遠軽町
3.北海道広尾町
4.北海道音更町
5.北海道清水町
6.北海道標茶町
7.北海道本別町
8.青森県中泊町
9.岩手県久慈町
10.岩手県野田村
11.岩手県雫石町
12.岩手県岩泉町
13.岩手県宮古市
14.岩手県西和賀町
15.福島県会津坂下町
16.群馬県東吾妻町
17.群馬県昭和村
18.山梨県甲府市
19.愛知県設楽町
20.愛知県豊田市
21.岐阜県下呂市
22.岐阜県下呂市
23.広島県庄原市
24.愛媛県西条市
25.愛媛県久万高原町
26.愛媛県宇和島市
27.愛媛県松野町
28.高知県四万十市
29.高知県四万十町
30.高知県いの町
31.高知県大豊町
32.高知県安芸市
33.高知県土佐清水市
34.佐賀県吉野ヶ里町
35.長崎県五島市
36.熊本県熊本市
37.熊本県宇土市
38.熊本県芦北町
39.大分県玖珠町
40.大分県別府市
41.宮崎県日之影町
42.宮崎県西都市
43.宮崎県宮崎市
44.宮崎県宮崎市
45.宮崎県小林市
46.宮崎県小林市
47.宮崎県都城市
48.宮崎県串間市
49.鹿児島県肝付町
50.鹿児島県湧水町
51.鹿児島県伊佐市
52.鹿児島県伊佐市
53.鹿児島県南九州市
54.鹿児島県屋久島町
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林野庁分以外に農水省が埋めた農薬もあり、農水省分の埋設農薬は、全国24道県、168カ所の総数量約4,400t。このうち、無害化処理された農薬は、全国46カ所の総数量約2,200tとのこと。
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