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広島の選挙区・経産官僚を軸に協議!
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自民県連・16日にも公認候補者内定!
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2019年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で公職選挙法違反の罪に問われ、東京地裁から懲役1年4月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を受けた参院議員の河井案里被告(47)=自民党を離党=が議員辞職する意向を固め、3日に山東昭子参院議長に議員辞職願を提出した。
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自民党広島県連は2月15日、河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙(4月8日告示、25日投開票)の対応を協議し、選挙対策委員会を16日午後、広島市中区のホテルで開くと決めた。公認候補者を内定する見通しで、有力候補は経済産業省官僚の西田英範氏(39)を軸に協議が進む模様。
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複数の関係者によると、再選挙では西田氏のほかにも立候補に意欲を持つ人がおり、党県連の関係者に接触している。16日の選対委の会合では、西田氏を含む複数の名前が示された上で、候補者を内定する可能性があるという。
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党県連は選対委で人選が決まれば、県選出の国会議員の常任顧問会議の意見を聞き、速やかに党本部へ公認を申請する方針。党本部は既に、再選挙では党県連が選んだ候補者を全面支援する意向を示しており、公認手続きはスムーズに進むとみられる。
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西田氏は小学校から高校までの大半を広島市で過ごし、早稲田大法学部を卒業した後、2005年に経産省入り。大臣官房秘書課などを経て、現在は産業技術環境局基準認証政策課の課長補佐を務めている。
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再選挙は、19年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で自民党を離党した案里氏の公選法違反罪が今月5日に確定し、当選無効となったのを受ける。これまでに立候補を表明した人はいない。自民党と連立を組む公明党は候補者を立てないと表明済みだ。れいわ新選組の山本太郎代表(46)は広島市内で会見し、河井案里氏の議員辞職に伴う参院・広島選挙区の再選挙(4月8日告示、25日投開票)で、立候補者を公募すると発表した。適任者が見当たらない場合は、自身の出馬の可能性も示唆した。
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野党側では、候補者の擁立や野党共闘などを探る動きが出ている。最大野党の立憲民主党は党県連が候補者選考委員会をつくり、今月中の人選を目指している。このため再選挙は、与野党の全面対決になるとの見方が強まっている。
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参院広島選挙区と同じ投開票日で、自民党を離党した吉川貴盛元農相の辞職に伴う衆院北海道2区と、立憲民主党の羽田雄一郎参院議員の死去を受けた参院長野選挙区の両補選があり、菅政権にとって初の国政選挙であり、秋までには衆院選があるため、三つの選挙の勝敗は菅義偉首相の求心力に直結する。
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