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業者から現金!
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京都府宇治田原町発注の保育所増築工事を巡る官製談合事件で、設計金額を漏らす便宜を図った見返りに業者から現金数十万円を受け取った疑いが強まったとして、京都府警捜査2課と田辺署などは12月19日、加重収賄の疑いで、同町理事・光嶋隆容疑者=官製談合防止法違反容疑で逮捕=を再逮捕した。今月8日に逮捕され、19日、官製談合防止法違反の罪で起訴された。
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光嶋隆容疑者は宇治田原町が2017年5月19日に実施した町立保育所の増築工事の一般競争入札について同年4月14~18日の間に、町内の土木建築会社の男性役員(46)に非公表の設計金額を漏らして2950万円で落札させたとして、逮捕された。
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光嶋隆容疑者は、設計金額を漏らした謝礼として役員から現金数十万円を受け取った疑いが持たれている。役員は贈賄罪の時効(3年)が成立している。府警は役員からも事情を聴くなどして、現金授受の裏付けを進めてきた。17年当時、健康福祉部長で、保育所工事の設計金額を知る立場にあった。設計金額は落札できる上限の予定価格と同額で、土木建築会社は情報をもとに落札しやすい額を決めていた。予定価格は事前公表する自治体が多いが、宇治田原町は事後公表にしている。
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町が公表している入札結果によると、土木建築会社は過去5年間で町発注の公共工事を9件落札し、うち5件の落札額が予定価格の95%を超えていた。
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町の幹部職員が加重収賄の疑いで再逮捕されたことを受けて、西谷信夫町長はコメントを発表し、事件の原因究明と再発防止策を検討する第三者委員会を設置することを明らかにしました。
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