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立地と埋蔵では他に比類なし!
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砂利・砂の記事を書いてきたが、本紙が主題としている砂に関するなら八幡・久世地区であろう。三川合流と巨椋池干拓地を含む地域で沖積相当層が厚く堆積する地域である。三川合流地域に埋蔵する砂は、層圧は20m近くある。しかし、河川周辺の採掘は禁止され、市街地開発が進んでいる今では採掘現場を設置することは難しい。
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砕石用原石の主流は日本海側の安山岩、太平洋側の砂岩が60%くらい算出され、大部分がコンクリート用砕石に使用され、国内に広く分布している。一般的に、コンクリート用砕石に適するとされる流紋岩、玄武岩、ひん岩、輝緑岩等の噴出岩、半深成岩、深成岩中の閃緑岩があるが、極めて少なく分布も限られている。
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広く見られる花崗岩は風化しやすいためコンクリート用には適さず、基礎工事の割栗や道路工事等に使用されるなど使用範囲が限定され、産出は多くない。
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1980年代後半の砂不足の時期、砕砂の使用が少なかったのは、関東圏は輸入砂が多く、関西圏は海砂を多用していたからである。もともと、地産地消の骨材は付加価値の小さい製品であり、自県内出荷と隣接県出荷が中心で、生産量の95%と言われている。
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陸砂利の分布状況は低地に多く、その産出は主に扇状地性の低地にあり、細砂、シルト等から成る三角州や後背湿地は除外している。近畿では、まとまった低地は少なく、大阪平野の周辺、紀の川流域の平野、京都や奈良盆地、このほか小河川の扇状地などである。
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山砂利の分布は、鮮新世や新世前期の地層標高200m前後の丘陵である。
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城陽市域は、東西9.0km、南北5.4km、総面積32.71km2のまちです。 地形は、おおむね平坦で、東部丘陵地から西部地域にかけてなだらかに広がり、標高は、最高の東部丘陵で430.2m、最低は西部の13.0mです。と城陽市のHPに説明がある。この城陽市にコンクリート用の砂利・砂の採掘地が集中した。
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一時期、420ha(市の面積の8分の1)の土地で13社が採取し、地表から数十mも深く掘っている箇所があり、跡地の埋め戻しで5事業者6カ所に平成16年3月から6月にかけ京田辺市に日本興産が再生土と称する建設汚泥等の産業廃棄物を3,000台持ち込み、その土壌は廃棄物と認定されたことに端を発し、城陽の採取場にも16,300台が平成16年3月から17年5月にかけ採取場の埋め戻しに持ち込まれていた。城陽の砕石地の丘陵は「ほどんとが礫層」であり、粘土層部分がない土地である。城陽市は水道原水を地下100mから汲み上げ使用していることから、環境汚染調査が行われアルカリ反応などが出たことで問題となり、18年5月に搬入再生土(5事業者16,300台分)について覆土による安全対策をとるということで、近畿砂利組合を通じ、各事業者から覆土にかかわる施工計画書を出させ、現在に至るわけであるが、過程において業者の不祥事も発生している。
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平成19年11月16日に、埋め戻し用に搬入した残土を水洗いし、建設用資材として転売していたことが判明、11月20日には産業廃棄物の不法投棄でアルバイト従業員が逮捕され、12月18日には、山砂利採取事業所自身が書類送致されるという事件が相次いだ。
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この城陽市域における礫に関しては後日に譲るが、同等に匹敵するのは陸上自衛隊永池演習場である。採取業者は、演習場周辺をぐるりと取り巻き、保安林まで食い散らしていた。どのような状況であったのかは簡単な資料を掲載する。
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・採取業者図
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・採取土地写真
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・採取業者位置図
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・業者位置一覧表
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・保安林
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・各業者 拡大写真 如何に深く掘り下げているか大体の察しはつく
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長尾組
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毛谷村興業
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長池工業
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城南工建
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玉井開発
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三陽興業
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京都福田
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