宮城・多賀城市水道事業:官製談合で管理者を逮捕!

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予定価格を漏らした!
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水道事業に長年従事!
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宮城県多賀城市水道事業発注の配水管移設工事の入札を巡り、予定価格を受注業者に漏らしたとして、県警捜査2課は2月4日、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の疑いで、同市水道事業管理者佐藤敏夫容疑者(68)を、公競売入札妨害の疑いで、長尾設備(多賀城市)社長長尾賢一容疑者(70)を逮捕した。
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佐藤容疑者の逮捕容疑は、同市水道事業が2019年10月1日に実施した同市笠神2丁目の道路整備事業に伴う配水管移設工事の制限付き一般競争入札で、宮城県内などで同年9月ごろ、管理者として把握していた予定価格を長尾容疑者に漏らし、公平な入札を妨害した疑い。
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長尾容疑者の逮捕容疑は、入手した情報を基に2019年10月1日の入札で予定価格に近い3836万円で落札した疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
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県警は4日夜9時半頃から5日未明まで、数十人態勢で多賀城市役所や長尾設備など複数の関係先を家宅捜索した。佐藤容疑者が勤務する市上水道部庁舎では5日午前2時50分ごろ、捜査員が押収品を入れた段ボールを次々と運び出した。
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長尾設備(多賀城市)は1993年設立。従業員4人。管工事や水道施設工事を手掛ける。19年7月期決算の売り上げは約1億1500万円。
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市水道事業が14年4月~19年1月に発注した水道関連工事の入札、随意契約で、長尾設備は13件を落札。落札額は186万~3966万円だった。県警は佐藤容疑者との関係を調べる。
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