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新たな打ち上げは2月以降!
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三菱重工業は1月28日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターで予定されていたH2Aロケット41号機の打ち上げを延期した。
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三菱重工によると、機体に窒素ガスを供給する地上設備の配管に過大な漏れが見つかった。機体は既に発射地点まで移動していたが、再び組み立て棟に戻して原因を調べるという。
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ロケットに窒素ガスを供給する外部施設の配管からガスが漏れ、供給できていないことがわかったためという。窒素ガスは打ち上げ時の機体の加温に必要なため、打ち上げを延期して原因を調べる。新たな打ち上げ日時は2月以降になる見通し。
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打ち上げを担う同社と、設備の維持管理を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午前、会見を開いた。それによると、H2Aロケットは27日午後9時ごろ、組み立て棟から発射地点に移動を終えたが、同10時ごろ、ガス供給を示す圧力数値の異常が判明。発射地点から約30m地点にある配管のつなぎ目に直径5cmの穴が開いていることがわかったという。2019年5月と12月の点検では異常はなかったとしている。
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ロケットには情報収集衛星「光学7号機」が搭載されている。2019年9月には、発射台で火災が発生してH2Bロケットの打ち上げを直前に延期した。三菱重工業の田村篤俊・打上執行責任者は、「2回連続で予定通りの打ち上げを達成できず、打ち上げ事業者として残念。原因を究明して対策し、次に成功させることに全力を注ぐ」と述べた。
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