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会長が社長に返り咲きしたのに!
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東芝は1月18日、会長兼最高経営責任者(CEO)の車谷暢昭(くるまたにのぶあき)氏(62)が4月1日付で社長に就任する人事を発表した。社長兼最高執行責任者(COO)の綱川智氏(64)は代表権のない取締役会長に就く。権限を車谷氏に集中し、意思決定を速める。
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東芝は1月18日、子会社の東芝ITサービス(川崎市)で数年間、架空取引があったと発表した。2019年9月中間連結決算までの累計で売上高約200億円が過大に計上されていたと見込まれるという。
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19年11月ごろに外部から指摘があり発覚した。東芝は弁護士や公認会計士らによる社内調査を進めている。調査結果を踏まえて、19年4~12月期決算に反映させる。
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2019年9月中間連結決算で約200億円の売り上げが過大に計上されたとみており、19年4~12月期連結決算で修正する。
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東芝によると、東芝ITサービスはソフトウェアの導入や運用に関わるサービスの名目で売り上げを計上していたが、一部は実態のない循環取引だった。
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2019年11月末頃、架空取引に関わっていた他の企業からの指摘で発覚し、外部の弁護士や公認会計士らも加わった社内調査を進めていた。
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社内調査の結果「架空取引」だったことが確認された。架空取引の総額は今年度の第2四半期までの半年間だけで200億円規模と見込まれていて、複数年での総額がいくらになるかはまだわかっていない。詳しい事実関係などは引き続き調査中だが、現時点で東芝ITサービスの主体的な関与を認定する証拠は見つかっていないという。
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東芝は調査を継続し、2月14日の第3四半期決算発表までに詳細を公表する。20年3月期の業績予想で営業利益1400億円を見込んでいるが、「影響は軽微」という。
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