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不落原因・資材が高騰と!
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建設費は197億円から257億円に!
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佐賀県議会の11月定例会が11月28日開会し、県は74億9565万円の一般会計補正予算案など議案26件、報告1件を提出した。SAGAサンライズパーク(旧県総合運動場一帯)の中核施設となるアリーナ新築工事の入札が不落になったことを受け、継続費で65億円を増額補正する。山口祥義知事は「整備に遅れが出るが、透明性、公平性を確保しながらできるだけ早期に再入札を行い、適正工期を確保して安全第一に工事を進める」と述べた。
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知事はアリーナ工事の不落の要因について「民間の大型開発や大規模災害の復旧工事で、鉄骨の需給バランスが崩れ、設計時から入札時までの期間に建設市況が大きく変化し、資材が高騰した」と説明した。設計や積算を見直し、アリーナ建設費は60億円増額の197億円から257億円に膨らんだ。施工中の周辺施設でも建設費の上振れを想定し、5億円増額する。2023年秋の国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会の開催に向け「しっかり取り組む」と強調した。
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8月末の記録的豪雨の対応では57億2200万円を計上した。農業機械の復旧を対象にした農林水産省の補助事業で、県内の農家は補助率が3割だったが、東日本に広域的な被害が出た台風19号では補助率が5割だったことに関し、山口知事は「災害支援は災害の規模ではなく、被災者一人一人に目を向けるべき」と述べ、国の姿勢に疑問を呈した。一般会計から3億4500万円を持ち出し、補助率5割を維持する。
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会期は12月18日までの21日間。一般質問は12月4日から3日間で、県議15人が登壇する。
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