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シリアに腰を据えるロシア!
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中東での影響力拡大の足掛かりに!
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シリアのバッシャール・アサド大統領を支援するためにロシアが軍事介入してから4年が過ぎた。現時点において、ロシア軍がシリアから撤退する様子は全くない。実際には、その逆だ。
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ロシア軍当局はこのほど、AFPをはじめとするメディア関係者を対象にシリアでのプレスツアーを実施した。そこには、シリアに腰を据え、中東での存在感を固めようとするロシアの意志を見ることができた。
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タルトゥース湾には、ロシアの軍艦や潜水艦が当たり前のように停泊していた。取材陣は、非番の軍人らがウエートトレーニングをするジム、ロシアの商品を取り扱うベーカリーやロシアの伝統的なサウナにも案内された。タマネギ形屋根のロシア正教会まであった。
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ロシアは2015年9月、内戦の絶頂期にシリアに軍事介入した。当時、シリアの大部分は、イスラム国(IS)などの過激派組織や反政府組織が支配していた。
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だがその後、ロシアの介入が転機となり、親政府勢力がその多くを奪還した。
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これまでにシリアに派遣されたロシア兵は6万3000人に上り、ピーク時には1日100回以上の攻撃を行っていた。民間軍事会社の人員が多数、前線で親政府派勢力と共に戦っていたとも言われている。シリア内戦は、ロシア軍にとって重要な実地訓練の場となり、ミサイルや爆撃機Tu22Mなど武器の試験を行うこともできた。
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現在は、タルトゥース基地やアサド氏の故郷ラタキア近郊フメイミム空軍基地などに約3000人のロシア兵が配置されている。
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ロシアはこの2つの基地を49年契約で借りている。中東でロシアが長期的な存在感を示すのは今回が初めてだ。そして、ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの影響力を世界で拡大するという使命を掲げ、必要な限りシリアに軍を駐留させると言明している。
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シリアでアサド大統領が権力の座にある限り、「これらの基地を通じてロシアは自身の地位を強化できる」と指摘する。
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ロシアはアサド支援という賭けにより、基地を得ただけではなく、トルコ、イランとの関係も強化できた。3国はシリアに関する国際協議で今や重要なポジションにある。
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ロシアの存在感は基地周辺だけではなく、その他の地域にも広がっている。ロシア軍の車両が町を巡回し、町中にはアサド氏とプーチン氏のポスターが並んで張られている。
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首都ダマスカス西部郊外では、真新しい軍服と防弾チョッキを着た大勢のシリア軍兵士が、ロシアのアドバイザーから指導を受けていた。また、激しい戦闘の末に政府軍が2016年に支配を取り戻したシリア第2の都市アレッポ(Aleppo)では、ロシアが電線や水道管を整備し、打撃を受けた周辺地域の電気や水も復旧させた。
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国際社会はアサド政権支援に慎重な姿勢を見せており、紛争終結後の復興はそれほど進んでいない。そのため、現時点ではロシアが他国に先んじている状態だ。国連(UN)は、シリア復興には4000億ドル(約42兆7000億円)かかると推定している。
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トルコはシリア北部に駐留する米軍部隊が同地からの撤収を開始したと発表、米部隊撤収を受け、現地のクルド人勢力排除を目指す大規模な作戦に踏み切る準備を進めており、情勢は一段と緊迫しそうだ。
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内戦が続くシリアの北部の大部分は現在、米軍の支援を受けて過激派組織「イスラム国」(IS)を駆逐したクルド人勢力の支配下にある。同勢力をテロ組織と見なすトルコは、シリア北部一帯に安全地帯を設置し、対トルコ国境周辺からその影響力を排除しようとしている。
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トルコ軍はこれまで、駐留米軍への配慮から作戦を控えてきた。米軍の完全撤収後、SDF(シリア民主軍)が支配地域で勢力を維持すれば、トルコ軍とSDFの本格交戦に発展する恐れもある。
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トランプ米大統領が10月7日、米軍のシリア撤収を示唆し、トルコがテロ組織からの安全地帯確保を名目に計画するシリア北部侵攻を事実上黙認する構えを示したことを受け、与党・共和党からも異例の強い反発の声が上がっている。過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米軍に協力したクルド人勢力が、トルコ軍の攻撃対象になることが避けられないためだ。
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トランプ氏は7日、ツイッターで、クルド人勢力攻撃を念頭に「禁じられた行為に及べば、トルコ経済を破壊する」と警告を発したが、トルコ側はテロリストと見なすクルド人勢力排除を進める方針。同盟関係や中東の安定を重視する共和党からトランプ氏への批判の声は収まりそうにない。
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