地面師G・町田市の土地売却:元弁護士ら5人逮捕!

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1人は容疑を認め・4人は否認!
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所有者などになりすまして土地を売却したとする虚偽の登記をしたとして警視庁は、東京都足立区竹の塚5丁目の無職倉石健一(68)、住所不定の元弁護士伊関正孝(63)の両容疑者ら男女5人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いで逮捕したと、6月6日発表した。倉石容疑者らは「地面師」グループで、売却交渉に伊関容疑者の弁護士事務所を使っていたという。
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ほかに逮捕されたのは横浜市瀬谷区宮沢1丁目、無職青谷初美容疑者(62)ら。調べに倉石容疑者は容疑を認め、残る4人は否認しているという。
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捜査2課によると、逮捕容疑は2014年8月、東京都町田市の土地(約830㎡)の所有者の80代女性になりすまし、偽造した委任状などを法務局に提出し、東京都港区の不動産会社に土地を売却したとするうその所有権移転登記をしたというもの。不動産会社は代金として約7800万円を支払っており、同庁は詐欺容疑での立件も視野に調べている。
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倉石容疑者が事件を主導。青谷容疑者が所有者役で、その代理人役が当時弁護士だった伊関容疑者だったという。
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伊関容疑者は07年や10年に東京弁護士会から懲戒処分を受けた。16年には、貸金業者への過払い金請求で回収した現金を依頼人に返還しなかったとして除名処分となっている。
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伊関容疑者は、女性になりすました青谷初美容疑者(62)の代理人を装い不動産会社と商談したということですが、取り調べに対して容疑を否認している。
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今回の事件には加わっていないが地面師として関東地方に拠点を置いて活動するという男が、朝日新聞の取材に手口の一端を明かした。
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「どっちが本物かわかる?」。都内の雑居ビルの一室。取材に応じた男性は、記者に二つの「パスポート」を示した。見た目や字体、触感や重さがほぼ同じでホログラムもあるが、片方は偽物という。「地面師詐欺は、身分証や書類の偽造さえできれば難しいことではない」
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男性によると、地面師は常に売りに出そうな土地を調べている。「格好の物件」というのは、積水ハウスの事件の舞台となった東京・五反田の旅館跡地のように、所有者や関係者が近くにいない都会の土地などだ。対象の土地を決めれば所有者の家族関係や管理状況を調べ、計画を練る。鍵になるのはメンバーの確保と、取引に使う偽の身分証などの入手だ。
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要するに、単独行うことなく、数人がそれぞれの役割を演じ、ターゲットを完全に信用させる。そのためには、元弁護士や元司法書士なども加わることもあり、未亡人所有者になりすます女も重要な役割を演じている。
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対策はあるのか。買い主は、顧問弁護士を通じてでも、所有者確認をするなら詐欺の手口に引っかからないはずだ。その原則を踏み外すと必ず事件に巻き込まれる。
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