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鹿児島選挙区・国民と社民合意!
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選挙にどの程度結びつくかは未知数!
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国民民主党の平野、社民党の吉川両幹事長は6月7日、国会内で会談し、両党が候補者擁立を主張していた参院選鹿児島選挙区(改選定数1)について、国民候補での一本化で大筋合意した。これにより、全国32ある「1人区」全てで、野党候補が一本化される見通しとなった。
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会談では、吉川氏が国民候補を無所属として擁立することなどを条件に、社民候補の取り下けを提案した。これに対し、平野氏は前向きに検討する意向を示し、週明けに正式に回答するとした。平野氏は会談後、「重く受け止めたい。私としては受け入れられるものだ」と評価し、吉川氏は「じくじたる思いはあるが、野党分裂は政権を利するだけだ」と述べた。
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一本化の繕果、1人区の公認候補は、立憲民主7人、国民6人、共産1人で、交渉を経て各党の勢力順に落ちついた。
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一方で、無所属候補は、全選挙区の半数以上となる18人に上った。このうち、国民が擁立を主導した候補は8人、立民主導が2人、共産主導が2人だった。
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鹿児島のほか、共産の2人と、立民が社民から引き抜いて候補を擁立した山梨は、公認から無所属に切り替えた。このほか、擁立段階で無所属にするケースもみられた。
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他党から一本化への理解を得たり、今後の協力を得たりするために配慮したとみられるが、結果に結びつくかは未知数だ。すでに予想される公示日まで1か月を切っており、2016年参院選の共闘協議に携わった岡田克也・元外相は「全く遅い」と苦言を呈している。
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一方、無所属が増えたことで、各党の比例票の穣み上けにも影響が出そうだ。
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立民幹部は「政権批判票は野党第1党に集まりやすい」と楽観視しているが、組織内候補を国民から比例選で擁立する産業別労働組合(産別)の幹部は「どこで比例粟を稼げばいいのか」と頭を抱えている。共産関係者も「せっかく共産の選挙区が3に増えだのに、比例票が獲得しづらくなる」と語った。
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参議院選挙 一人区 野党立候補 予定者 6月7日現在
選挙区 | 候補予定者 | 政党 | 無=無所属 |
青森県 | 小田切 達 61 | 立憲 | 国民、社民も側面支援 |
岩手県 | 横沢
高徳 47 |
無 | 共産、社民、旧自由3党の擁立 |
宮城県 | 石垣
のり子44 |
立憲 | 地元アナウンサー |
秋田県 | 寺田 静 44 | 無 | 立憲会派の寺田学の妻 |
山形県 | 芳賀
道也 61 |
無 | 国民、社民、立憲から推薦受ける |
福島県 | 水野
さち子 57 |
無 | 元県議、立憲、国民、社民の推薦 |
栃木県 | 加藤
千穂 43 |
立憲 | 国民、社民、共産も支援 |
群馬県 | 斉藤
敦子 51 |
立憲 | 旧民進系基盤を頼み、共産、社民も支援 |
新潟県 | 打越
さく良 51 |
無 | 立憲主導、社民推薦 |
富山県 | 西尾
政英 57 |
国民 | 連合富山、共産との共闘に異論 |
石川県 | 田辺 徹 58 | 国民 | 連合石川の支援受ける |
福井県 | 山田
和雄 51 |
共産 | 連合福井は共産候補は支援できないと |
山梨県 | 市来
伴子 41 |
立憲⇒無 | 国民、社民は無所属での立候補を要請 |
長野県 | 羽田
雄一郎 51 |
国民 | 5選狙う |
岐阜県 | 梅村
慎一 48 |
立憲 | 県連副代表 野党結集できるか |
三重県 | 芳野
正英 44 |
無 | 旧民進系の三重民主連合が中心で擁立 |
滋賀県 | 嘉田
由紀子 69 |
無 | 立憲、国民、社民、共産の共同擁立 |
鳥取・島根 | 中林
佳子 73 |
共産 | 元衆議院議員 立憲、国民の支援は? |
岡山県 | 原田
謙介 33 |
立憲 | 国民、連合岡山と提携 |
奈良県 | 西田
一美 58 |
無 | 連合奈良会長 立憲、国民の推薦受ける |
和歌山県 | 藤井
幹雄 58 |
無 | 連合和歌山推薦 野党4党推薦 |
山口県 | 大内
一也 45 |
国民 | 地元の共産、社民と共闘協議が難航した |
徳島・高知 | 松本
顕治 35 |
共産 | 党高知県役員 |
香川県 | 尾田
美和子 46 |
無 | 立憲、社民も推薦 |
愛媛県 | 永江
孝子 58 |
無 | 元民主党衆院議員 |
佐賀県 | 大森 斉 63 | 共産 | 国民の候補決まれば共産は取り下げ |
長崎県 | 白川
鮎美 39 |
国民 | 党県副代表 連合長崎中心の支援体制 |
熊本県 | 阿部
広美 52 |
無 | 野党4党は側面支援 |
大分県 | 安達 澄 49 | 無 | 連合大分の推薦 国民支援 |
宮崎県 | 園生
裕造 41 |
立憲・公認 | 国民、社民は最終調整中 |
鹿児島県
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合原
千尋 39 |
国民 | 候補者一本化を進めてきたが、九電川内原発稼働可動をめぐり難航。共産は無所属へ、社民は取下げ。 |
松崎
真琴 61 |
共産⇒無へ | ||
伊藤
周平 59 |
社民⇒取下 | ||
沖縄県 | 高良
鉄美 65 |
無 | 辺野古移設反対 |
6月5日現在
立憲民主の公認・7人、国民民主の公認・6人、共産1、無所属候補・18人(国民擁立8人、立憲擁立2人、共産切り替え2人) 立憲・国民の公認候補の相互推薦は見送ったことで、当選の候補者は減る一方だ |